寝る前にパイナップルを食べると睡眠の質があがるってホント? TikTokの最新トレンドを専門家が検証!
TikTokにはライフハックや確証のない健康法があふれているけれど(これらは医療の専門家に相談してから試すべき)、最近ではパイナップルが睡眠にいいという説が出回っている。#PineappleHacksとタグ付けされた動画は370万回以上再生され、睡眠の質を上げるパイナップルのメラトニン増加効果に注目が集まっている。 TikTokerのエマ・レイさんによると、寝る前にパイナップルを食べると体内のメラトニンが240%増加し、より早く、より深く眠りにつくことができるという。「寝つきが早くなり最高の睡眠も得られる」とあるユーザーはコメントし、もう一人は「起きた時のむくみにも効く」と書いている。
「ヌシフィック」の栄養責任者であるエイミー・リー医師によると、この話には妥当性があるという。研究では「パイナップルを食べると、ほかの果物よりもメラトニンの代謝物のレベルが高くなる」ことが分かっており、メラトニンは「脳の松果腺で生成され」「入眠と睡眠の質に関与する」と彼女は話している。 いっぽう『ザ・ニューヨークポスト』によると、代謝物を多く含む食べ物はパイナップルだけではないという。卵、魚、ナッツ類、野菜、そのほかの果物にもこのホルモンが含まれており、より良い睡眠に役立つとか。またイギリスの家具店「ベッドキングダム」は、2023年4月の分析で、睡眠補助食品としてキウイが同様の働きをすることを見つけている。
睡眠コーチで催眠療法士のデイヴィッド・ギブソンさんは、パイナップルよりもモンモランシータルトチェリーのほうがメラトニン濃度が高く、果物の中で一番濃度が高いです、と語る。「そもそも果物を食べる目的が睡眠のサポートなら、この果物がおすすめです」 さらに、より良い睡眠を得るためのハックなら食事以外にもたくさんある、とリー医師は指摘する。たとえば「部屋の環境を改善し、部屋を真っ暗にすると松果腺が活性化しメラトニンの産生が増える」そう。また「就寝前には刺激物を控え」、「砂糖の摂取量増加」や、コーヒーや紅茶のようなカフェイン入りの飲み物などを避けるよう彼女はアドバイス。
translation : Yumi Kawamura photo : Getty Images ※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。