ANA、退役777の部品先着通販 モハベ直送、初号機「機番カットアウト」など15種
ANAホールディングス(9202)傘下の全日空商事は4月9日、退役した全日本空輸(ANA/NH)のボーイング777型機から取り下ろした機体部品の販売を開始した。米モハベ(モハーヴェ)空港に眠る退役機から取り下ろした部品を加工し、全15種類を先着順で販売する。 【写真】羽田を出発するANAの777初号機JA8197 日本初の777型機であるANAの777-200初号機(登録記号JA8197)から取り下ろした「機番カットアウト」や初号機の客室窓のカットアウトなどを販売する。部品はANAの社員が現地で厳選。ロサンゼルスのMotoArtで加工・製作を施す。配送は10月以降を予定する。通販サイト「ANA ショッピングA-style」と「ANA Mall(ANAモール)」で取り扱う。 ANAグループは3月に、モハベを訪れるツアーを実施。参加者にパーツ加工品を販売したところ好評だったことから、通販でも取り扱うことにした。 JA8197は1995年8月13日に製造され、同年10月4日にANAへ引き渡された。初便は受領から約2カ月後の同年12月23日の羽田発伊丹行きNH15便で、商業運航最終日となった2016年8月15日は、羽田着が札幌(新千歳)発NH70便、羽田発は伊丹行きNH41便がラストフライトとなった。当時伊丹にあったANA系整備会社MROジャパンで売却整備を実施し、2016年8月22日午後8時55分に羽田空港からアンカレッジ経由でモハベへ向かった。
Yusuke KOHASE