内田理央が希代の悪女に 中山七里さんの「嗤う淑女」がフジテレビ系でドラマ化
女優、内田理央(32)が7月27日スタートのフジテレビ系ドラマ「嗤(わら)う淑女」(土曜後11・40)に主演することが9日、分かった。人気ミステリー作家、中山七里氏(62)のベストセラー小説を映像化。美貌と天才的な話術で周囲の人物を破滅へと導く悪女を演じ、新境地を開拓する。 【写真18枚】陶器のような白い肌、吸い込まれそうな大きい瞳も魅力の内田理央 こんな〝だーりお〟は見たことがない。数々のダークヒロインを生み出したフジの土ドラ枠に、新たな悪女が誕生する。 「嗤う淑女」は、〝どんでん返しの帝王〟と呼ばれる中山氏の同名小説が原作。シリーズ3作の累計発行部数は18万部を突破し、第4作の「神を嗤う淑女」が文芸ウェブマガジン「Webジェイ・ノベル」で連載中。韓国語、タイ語、中国繁体字版の翻訳本が出版されるなど海外でも人気の作品だ。 主人公は、美貌と天才的な話術を駆使し、名誉や金、承認欲求、届かぬ愛など人々の欲望を残酷に操ることで次々に破滅へと導く悪魔のような女・美智留(みちる)。彼女から逃げ続けていた中学時代の同級生・恭子は17年ぶりに彼女と再会。中学時代、ある「殺人にまつわる過去」を共有しており、予測不能な驚きの展開が訪れる。 内田は役柄同様の類まれなルックスとともに、主演したテレビ東京系「来世ではちゃんとします」シリーズなどで演技の評価も高い。フジの土ドラ枠では「絶対正義」(2019年)で山口紗弥加(44)が演じた異常なまでに周囲の罪を問い詰める専業主婦、「リカ」(19、21年)で高岡早紀(51)が扮した猟奇的な純愛モンスターなどのダークヒロインが話題に。内田が今作で、どんな顔を見せるか注目だ。 難役のオファーに内田は「プレッシャーを感じて『私で大丈夫ですか?』と、つい言ってしまいました」と告白。それでも原作に触れ、「面白くて、不安よりも楽しみとワクワクでいっぱい。人間の欲望を操って地獄に落とす彼女の想いや目的がどういったものなのか、ハラハラドキドキしてもらえたら」と視聴者にほほ笑みかけている。 ★制作陣も内田の演技に期待
原作者の中山氏は「犯罪に対する動機らしい動機もなく、ただ純粋な悪意の象徴として蒲生美智留を造形したつもり。しばし他人の不幸を高みから見物していただきたい」とアピール。ドラマを制作する東海テレビの河角直樹プロデューサーは「この強力なキャラクターをどう実在化していただけるのか、楽しみでなりません」と内田の演技に期待した。