眞杉匠ら若手台頭の関東地区、メキメキ成長中のガッツレーサー鈴木玄人が危機感「東京勢は劣勢、来年は一丸となって頑張りたい」/取手競輪
取手競輪場の「S鹿島杯・東京中日スポーツ賞(F1)」は23日に最終日を迎える。12RのS級決勝に出走する鈴木玄人(28歳・東京=117期)に話を聞いた。 前走の広島記念in玉野でG3初の決勝進出を果たした鈴木。「力の差を痛感」と唇を噛む。 「映像を越しにしか見ていなかった選手ばかりで、同じレースを走ったことで感じたことがあった。トップの選手たちは周りが見えているし、追い込み選手も含めてタテがある。隙がない」とハイレベルな一戦を体感してこそ得たものがあった。 昨年6月にレインボーカップA級ファイナル(大垣)で3着となり、S級2班へ特別昇級を果たすと、メキメキと競走得点を上げて来期はS級1班に。「度胸満点」という言葉がぴったりのガッツレーサーだ。 ここ数年で関東地区は若手選手が大きく台頭。宇都宮のS班・眞杉匠(25歳・栃木=113期)を筆頭に、埼玉は森田優弥(26歳・埼玉=113期)、群馬は佐々木悠葵(29歳・群馬=115期)がビッグ戦線で活躍中。そんな状況に鈴木は危機感を募らせる。 「関東の中でも東京だけが劣勢って感じだし、見返したい気持ちがある。東京にも『勢いある若いのがいるな。強い若いのがいるぞ』と思わせられるように、来年は東京勢一丸となって頑張りたい」とハングリーさが原動力になっている。 決勝は山口多聞-鈴木-長島大介-雨谷一樹で関東4車結束。3番手の長島は「向こう(北日本勢)も2段駆けだし、並んだ方が良いのかなと」と並びの経緯を語った。スタートの速い雨谷が1番車にいるし、関東勢の前受けが可能なら鈴木はS級初優勝のチャンス。年明けに控える地元・立川記念へ弾みを付けたいところだ。(アオケイ・八角記者)