能登半島地震による海底地すべりの影響…氷見市新湊漁港でズワイガニの初競り 初日としては少ない水揚げに
富山テレビ放送
6日、漁が解禁となった日本海の冬の味覚、ズワイガニ。 悪天候で延期されていた水揚げと競りが射水市の新湊漁港で行われました。 富山湾の漁業は、能登半島地震による海底地滑りの影響が出ていて、初日としては少ない水揚げとなりました。 *阿部叶リポート 「日本海の冬の味覚、ズワイガニがずらりと今、並べられています。まもなく初競りですが、今年は初日としては少ないといいます」 新湊漁港では8日、日付が変わるとともに底引き網船4隻が出漁し、沖合4キロから先で獲れたズワイガニが初水揚げされました。 初日の8日は、オス490匹、メス900匹が水揚げされ、初日としては、去年と比べ、オスが2割、メスが4割少なくなりました。 ズワイガニ漁も海底地滑りによって漁場に泥が入り、網が引っ掛かるなどの影響が出たといいます。 *松宝丸 松本隆司船長 「自分の船はきょうは悪くて去年の10分の1くらいの量しかなかった。海底地すべりで網を引いても泥しか入らない。ロープがひっかかって切れてしまった。先祖代々受け継いできた漁場をなんとか回復させて大漁したい」 ただ、競りが始まると仲買人たちの威勢の良い掛け声が響き、次々に競り落とされていました。 中には重さが1.3キロを超え甲羅の硬さや身の詰まりが良い最上級の「特選ガニ」とされたものが1匹あり、10万円の値が付きました。 *特選ガニを競り落とした 割烹かわぐち 瀬戸拓也料理人 「きのう、おとといが漁に出なかったので今年はどうなるかと思ったが初競りで安心した。全体的に小さかったが身のつまりがしっかりしていた」 ズワイガニ漁は、年末にかけてピークを迎え、メスが来年1月20日までオスは来年3月20日まで行われます。 *松宝丸 松本隆司船長 「新湊のカニは水揚げからすぐ市場に並ぶ。新鮮で味が濃い。新港に来て食べていただけたら」
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