在宅で仕事が約30%長くなる?出社したほうが、仕事もオフも充実する5つの理由
勤務形態も多様化しつつある現在、出社勤務という形態にはあまり魅力が感じられないかもしれません。 たしかに朝の準備に通勤時間、そして自宅の外で仕事をすることには、なにかと時間がかかります。 ですが時間管理コーチとして私は、出社勤務によって仕事量が減るように感じる人が多いと思っており、全体的に時間を最大活用できるのではと考えています。
在宅で労働時間は約30%増
この考えは、シカゴ大学のベッカー・フリードマン経済研究所のワーキングペーパーによって裏付けられています。 パンデミック以前、在宅勤務へと移行する前の2020年と、2021年の在宅勤務期間に経験豊かなプロフェッショナル1万人を分析したところ、この論文では「総労働時間は約30%増えたものの、平均生産量に有意な変化はなかった」ことがわかりました。 つまり、仕事の生産量は変わらなくても、在宅勤務によって個人の生産性は1時間あたり約20%下がったということです。全生産性の1/5の損失というのはかなりの量です。 この結果をふまえて、出社勤務に戻った際に時間を最大活用できる理由が5つあると思います。 目次 1. 就寝時間が早まる 2. 定時の勤務時間がある 3. ムダな休憩時間が短縮される 4. 気が散ることが減る 5. 同僚からポジティブなプレッシャーを受ける
1. 就寝時間が早まる
クライアントとの会話や世界中のニュースなどを通じて、パンデミック以降、就寝時間がずっと遅くなった人が大勢いたことを知りました。定時の通勤電車に乗ったり、決まった時間に出社しなくてよくなったためです。 そのような時間的制約がなくなったことで、真夜中にNetflixをまとめて観たり、SNSをいじったり、無意識にほかの活動をするようになってしまいました。 夜型になった人は、出社勤務が見えてきて、早く起きるためには早く寝なければというプレッシャーが戻ってきたことでしょう。 就寝時間を早めると、デバイスの使用時間が減り、仕事や個人的な活動のために費やす昼間の時間が増えて、時間の過ごし方に対する満足度が全体的に高まるはずです。