バルセロナ、今夏のニコ獲得は不可能だった!? 契約解除金“満額”を支払えた3クラブに含まれず
アスレティック・ビルバオに所属するFWニコ・ウィリアムズに対して、今夏に契約解除金満額を支払う用意ができていたクラブは、“3つ”あったようだ。3日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。 「彼(イケル・ムニアイン)のように、歴史に名を刻むことができることをとても誇りに思う」と“王様”から『10』を継承し、今夏の移籍報道に終止符を打ったニコ・ウィリアムズ。昨シーズンは、全公式戦で10得点21アシストを記録するとともに、アスレティック・ビルバオでコパ・デル・レイを、スペイン代表ではEURO2024を獲得するなど、センセーショナルな1年を過ごしたことから、この移籍市場における注目株になっていた。 そんな中で、スペイン紙『マルカ』によると、ニコを獲得できる準備を整えていたクラブは、2度目のオファーとなったアストン・ヴィラを筆頭に“3つ”あったようだ。アスレティック・ビルバオ側が交渉に応じない構えを終始貫いていため、同選手を獲得できる唯一の手段は、2027年夏までの現行契約に盛り込まれた5800万ユーロ(約93億円)の契約解除金を支払った上で、選手本人を納得させるほかない。事実、3クラブが即刻満額を支払える用意を済ませており、選手本人には現年俸の2倍の金額のオファーを提示していたことを明らかにした。 ただ『マルカ』は、上記3クラブの中にバルセロナは含まれていないと指摘。今回の移籍報道の渦中にいたクラブが、ニコにオファーを提示していたことを認めつつも、「すぐに支払いができる状況にはなかった」といい、スタートラインにすら立っていなかったことを併せて伝えている。 最終的に、高待遇のオファーを蹴り、兄弟で欧州大会に出場するという夢を叶える決断を下したニコ。アスレティック・ビルバオのホン・ウリアルテ会長は「ニコの1章は終わった。彼がここで続けたいと言うので、ページをめくろう」と新契約の締結を試みることを示唆したが、“新10番”の未来は『サン・マメス』にあり続けるのだろうか。
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