【0~18歳までの養育費】「18歳」成人になるまでの、子ども1人にかかる費用はいくら?
子どもが成人する年齢までは、しっかりと面倒を見ようと考えている方は多くいます。 しかし、実際に子育てをすると出費がかさみ、費用の工面に苦労する方も少なくありません。事前にどれくらいの費用がかかるかを知っておくと、貯金をするときの目安になります。 また、費用は一度にすべてを支払うわけではありませんので、費用の工面が不安な方は、継続して貯金をするようにしましょう。 今回は、出産から18歳までにかかるさまざまな費用について、ご紹介します。
子どもを一人育てるために必要な費用とは
子どもを成人するまで育てるには、出産費用のほかにも、小学校・中学校・高校の教育費、家庭での生活費なども必要です。 まずは、子どもが生まれてから幼稚園に入園するまでと、入園してから高校を卒業するまでに必要な費用を計算していきます。 ■出産から2歳までに必要な費用 厚生労働省保険局の「出産費用の実態把握に関する調査研究(令和3年度)」によると、出産の平均費用は46万7000円でした。 さらに、株式会社ニコ・ワークスが設立した一般社団法人親育子育ラボの「出産・育児費に関するアンケート」調査によると、子どもを産んでから2歳になるまでの費用は、以下の通りです。 ・0歳児:41万円 ・1歳児:45万5000円 ・2歳児:58万8000円 出産から幼稚園に入園する前の2歳までの費用を合計すると、子どものための費用としては192万円が必要になります。 ■幼稚園入園から高校卒業までの学習費 次に、必要な教育費を計算します。 文部科学省の「子供の学習費調査」によると、すべて公立に通った場合で必要な学習費は表1の通りです。 表1
※文部科学省「令和3年度子供の学習費調査 表2 学年(年齢)別の学習費総額」を基に筆者作成 これらの金額をすべて合計すると、3歳から高校を卒業する18歳までに必要な学習費の総額は574万4201円です。子どもが幼稚園に入園するまでの費用と合わせると、766万4201円が必要になります。