iPhone「マイナンバーカード」機能搭載へ プライバシー保護は大丈夫? 何が便利になる? 専門家が解説
◆スマホでも物理カードでも紛失リスクはつきもの 最終的には自分で判断を
ユージ:「iPhone」にマイナンバーカードの機能を搭載することについて、塚越さんはどうご覧になりましたか? 塚越:前提として、大元のマイナンバーカードに関しては、特にマイナ保険証でのさまざまなミスや、もともと任意だったマイナ保険証が事実上の強制になるなど、一連の対応によって政府への信頼が損なわれてきたかなと思います。カードの普及率は7割を超えていますが、政府にとっては、国民の「信頼」を得ることが引き続き重要です。それを踏まえたうえで、自分で選択することが大事です。 iPhoneの「ウォレット」には、SuicaやICOCAといった交通系IDカードが入れられるので、iPhoneを改札機にかざして改札を通る人も多いです。クレジットカードも入れられるので、便利なのは間違いありません。 しかし、スマホにすべての情報を集中させることもリスクといえばリスクです。スマホに重要な個人情報が入るとプライバシーが心配、というリスナーの方もいると思います。かといって、物理的なカードとして持っていたとしても紛失するリスクはあるので、リスクはどういう状態でもあります。 今回は、マイナ保険証のように強制ではなく民間企業のサービスですので、この機会に使いたいかどうかをみなさんに考えていただきたいです。これを機に、自分は合うのか・合わないのかを試していただけると良いかなと思います。 (TOKYO FM「ONE MORNING」2024年6月5日(水)放送より)