子どもを手助けする「面倒見のいい親」ほど、自分の都合を優先している可能性
「叱る」が難しい理由
私は「ほめる」よりも「叱る」ことのほうが難しいと感じています。それは、自分の感情もコントロールする必要があるため。やはり「叱る」時は、親が困った場面になることが多く、自分のスケジュールや感情などが子どもの行動で左右されることも多いため、ついつい感情的になってしまうことが多いものです。 ただ意外にも、大きな声で叱るよりも一度ぐっとこらえて「伝える」ように叱るほうが、そのあとこじれることなく、子どもも納得して違う行動をしたりすることが多いようです。そのほうが、トータル的な体力は使わなくて済むので、ぜひ、一度試してみてほしいと思います。 子どもと向き合うと同時に、自分とも向き合うこと。「叱る」ときは、そのような気持ちで臨むことが重要かもしれません。
向井秋久(げんきこども園理事長)