ヤクルト・長岡秀樹、八回満塁一掃千金同点打&完璧バックホーム
(セ・リーグ、ヤクルト6-5阪神、11回戦、阪神6勝5敗、30日、神宮)神宮での大逆転勝利は劇的な形で幕切れした。ヤクルトの遊撃手、長岡秀樹内野手(22)が完璧な中継プレーでチームを救った。6-5の九回2死一塁で佐藤輝が放った打球は、左越え二塁打に。同点となる可能性もあったが、打球を処理した並木からボールを受けた22歳が、本塁へ見事なストライク送球。一走・植田の生還を阻止した。 【写真5枚】八回、右中間を破る同点の3点二塁打を放った長岡はポーズを決めた 「1点勝負なので。キャッチャーがタッチしやすいところにと思って投げた」。2022年に遊撃手部門のゴールデングラブ賞を受賞した5年目内野手。「取れるアウトを必ず取ること」を信条とし、的確な状況判断でピンチの芽を摘んだ。 バットでも勝利に貢献した。2-5の八回2死満塁で「真っすぐ一本でいった」と漆原の直球を捉え、右中間フェンス直撃の3点打をマーク。4点差からの逆転勝利を演出し「1-5でも誰も諦めていなかった。もう一点、もう一点、という雰囲気がベンチにあった」と明かした。 首位広島と7ゲーム差の5位タイで突入する反攻の7月戦線へ、「後半しっかり巻き返せるように。優勝を目指して頑張る」と長岡。頼もしい背番号7が、攻守で躍動する。(武田千怜)