上半期の中国国内ゲームユーザー数6.74億人、前年比0.88%増
【東方新報】中国国際デジタルエンターテイメント産業大会(CDEC)は25日、上海市で開催された。「中国音像与数字出版協会(中国オーディオビデオとデジタル出版協会)」の第一副会長兼ゲーム委員会主任である張毅君(Zhang Yijun)氏が「2024年1月~6月の中国ゲーム産業報告」を発表し、詳細な解説を行った。 張氏は、今年1月から6月の国内ゲーム市場の実際の売上高が1472億6700万元(約3兆1260億円)に達し、前年比2.08パーセント増加し、安定した成長傾向を示したと述べた。また、ゲームユーザー規模が6億7400万人に達し、前年比0.88パーセント増加し、過去最高を更新した。 海外市場については、1月から6月まで、米国、日本、韓国が依然として中国のモバイルゲーム市場の主要な海外市場であり、それぞれ33パーセント、15.66パーセント、8.82パーセントのシェアを占め、合計で57.48パーセントとなり、前年同期比でやや減少した。ドイツ、英国、フランスの3か国市場のシェア合計は9.85パーセントで、こちらもやや減少した。しかし、オーストラリアとイタリアのシェアがトップ10入りしている点が注目される。 細分市場を見ると、モバイルゲームが国内ゲーム市場の実際の売上高の73.01パーセントを占めており、やや減少しているが依然として主導的地位を維持している。クライアントゲームのシェアは22.93パーセントに増加し、ブラウザゲームは引き続き縮小しており、シェアは1.59パーセントにとどまっている。 コンソールゲーム分野では、1月から6月のコンソールゲーム市場の実際の売上高が7億9700万元(約169億1776万円)に達し、前年比6.6パーセント増加した。 また、eスポーツゲーム市場では、1月から6月のeスポーツゲーム市場の実際の売上高(eスポーツのライブ配信、クラブ運営、イベント活動などの収入を含まない)が691億4300万元(約1兆4677億円)に達し、前年比7.24パーセント増加した。トップクラスのeスポーツゲームの安定した長期運営と新作の登場が、eスポーツゲーム市場の連年成長を支えている。 張毅君氏は、上半期に中国のゲーム産業が困難な状況下でも安定した成長を維持していると述べ、下半期には業界と市場から期待されている新製品が登場し、産業の持続的な成長に新たな力をもたらすことが期待されると述べた。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。