ピース・綾部祐二&又吉直樹、6年ぶりの再会。二人の冒険はまだ続く。
サッカーチームに例えると カナリア軍団みたいなもの
-----この撮影の前日に『ピーストークライブ ~本とアメリカ~』を行った。 綾部:これだけの空白があっても待ってくださる方がいるのは本当にありがたい。 又吉:6年間コンビの活動をなしに、お互いが好きな分野を突き詰めているのは稀ですからね。 綾部:そろそろ「ピース」をやらなきゃなっていうタイミングが今だった。ライヴの打ち上げに来てくれた後輩たちに「ピースさんが東京をまとめてください」と言ってもらったんだけど、それは…、ないよな。 又吉:使命感みたいなものはないなぁ。「一人は渡米して、一人は小説を書いて何してるんですか?ちゃんとしてください」とお尻を叩かれても響かん。 綾部:うれしい話だけれど、そもそも俺ら自身がまとまってないという。 又吉:どんな状況でも綾部さんの存在は頼もしいですから。我々はコンビというよりは、サッカーでいうところのブラジル代表みたいなもんですし。個人の力で自由に打開していく。それがめっちゃいい瞬間もあるし、全然あかん時もある。システム化によって圧倒的な強さを誇るヨーロッパと比べて、ブレは大きいんやけど、各々のスタイルが確立されているので。 綾部:組織プレイというよりは、一人でドリブルをし続けてゴールに近づき、さらっと点を決めていく感じだよな。 又吉:綿密に計画された動きではなくて、マイペースなもので。あ、今、アイツの前が空いているからパスしてみようか、みたいな突発的なノリを楽しんでる。 綾部:そうかもな~。「ふたりの雰囲気がすごくいいですよね」と言われることはあっても「息ぴったりですよね」とのコメントは少ない。テンポよくかけ合うわけでも、阿吽の呼吸でもないスタンスだからなのかもしれないよな。 又吉:綾部さんはスピードに乗りながらドリブルで抜いていくタイプで、僕はボールを止めて相手もストップさせる。そういうスタイルの違いがありますからね。 綾部:そんな感じでこれからもアメリカと日本でやっていこうか。 又吉:そやな。