栃木県那須町で焼損した遺体で見つかった宝島龍太郎さん（右）と、死体損壊容疑で逮捕された関根誠端容疑者（左）=2023年9月18日、東京都台東区、知人提供（画像の一部を加工しています）

　栃木県那須町で4月、会社役員夫妻の焼損した遺体が見つかった事件で、警視庁と栃木県警の捜査本部は、主犯とみる関根誠端（せいは）容疑者（32）=死体遺棄と死体損壊の罪で起訴、東京都世田谷区=を14日に殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。 【写真】殺人容疑で再逮捕捕された関根誠端容疑者=知人提供 　捜査本部は、夫妻と一緒に飲食店を経営していた関根容疑者が夫妻の経営方針に不満を持ち、経営権を奪おうとしていたとみて調べている。関根容疑者は黙秘しているという。 　捜査本部は14日、殺害現場となった空き家を提供した不動産会社役員の前田亮容疑者（36）=千葉県船橋市=も殺人容疑で再逮捕する。2人の再逮捕容疑は4月15日深夜～16日未明、現場の実行役ら4人と共謀し、東京都品川区の空き家ガレージで宝島龍太郎さん（55）と妻の幸子さん（56）=東京都千代田区=の首を絞めるなどして殺害したというもの。事件ではすでに4人が殺人容疑で逮捕されている。 　宝島さん夫妻は東京・上野で十数店の飲食店を経営。関根容疑者は夫妻の娘の内縁の夫で、「マネジャー」として数店舗を任されていた。 　事件直後の4月下旬ごろ、関根容疑者が夫妻の店舗の一部を売却しようとしていたことも捜査関係者への取材で判明した。夫妻の店舗のうち、関根容疑者が経営に関わった店以外を売却するよう夫妻の知人男性に依頼し、男性は売却先を探すよう別の人物に持ちかけたが、買い手はなかったという。