宇都宮ブレックス・遠藤祐亮選手インタビュー! 「BREX with」社会貢献活動への想い【バスケ】
――活動の中で出会った方と試合会場で再会するといったこともあるのでしょうか? 遠藤)ありますよ。小学校にあいさつ運動に行った時にハイタッチをしたりするのですが、その時の子が声を掛けてくれたり、 今ではSNSでも同じようなことがありますね。自分やブレックスの存在を知らなかった方に知ってもらえるというのは、本当に嬉しいことです。“活動していて良かったな”と思いますね。 ――2012年に入団して以来、多くの社会貢献活動をしてきた中で思い出深いものはありますか? 遠藤)先ほど言った病院であまり外に出られないような子どもたちと会った活動は特に印象に残っています。自分も入院経験がありますが、入院中の子どもたちは毎日同じ光景を見て同じことを繰り返すという生活で精神的にもきついことがあると思うんです。自分たちが訪問した際に、お話していたら子どもたちが笑顔を見せてくれて、少しでも楽しんでもらえたかなと思うとうれしかったですし、自分たちのパワーにもなりました。やってよかったなと思える活動の一つです。 自分たちは好きなことをやっているだけですが、「テレビで見ています」とか「パワーをもらえます」と言っていただけると、やりがいがあるなと感じます。直接声を聞くという機会も、そういった活動ならではですのでうれしいですよね。自分がより頑張る理由になります。
――遠藤選手がオフコートでの活動に積極的に参加するのはなぜでしょうか? 遠藤)ブレックスを知ってもらうというのも一つですが、宇都宮に長くいて本当に栃木県は素晴らしいと感じています。おいしいものもたくさんあります(笑) 。 自分がSNS等で発信することで、栃木に興味を持ってもらうきっかけにもなりますし、栃木の良さを知ってほしいなというのが、根底にあるのかなと思います。自分たちは見てもらえる機会があるので、チームのため、栃木県のために積極的に活動したいという思いを持っていますね。 ――知ってもらいたい、笑顔にしたいというお言葉はありましたが、オフコート活動の中で伝えたいメッセージはありますか? 遠藤)オフコートで子どもたちと話す機会がある時は、「夢や目標を持つ大切さ」を伝えることが多いです。自分の場合、夢を持ったのは比較的遅めでした。大学生の時にプロを目指す中でどのチームからも声がかからず、周りから「無理だよ」とも言われました。そこで諦める人もいると思いますが、自分は諦めることなくプロになりたいという想いを持ってやり続けてきて夢を叶えました。自分ができたのだから、皆さんもできると伝えたいと思っています。また、自分を見て頑張ろうと思ってもらえるような選手でいたいとも思っています。