【特別連載】ジーコ氏「三笘ファン、ブライトンを唸らせるプレーを」「臆せずに戦え」7・24ブライトン戦へ鹿島に厳命
J1鹿島は、英プレミアリーグのブライトンと7月24日に東京・国立競技場で対戦する。クラブアドバイザーを務めるジーコ氏がスポーツ報知の取材に応じ、鹿島に「三笘ファン」を唸らせるプレーを“厳命”した。(取材・構成 岡島 智哉) * * * ブライトンには日本代表FW三笘薫が中心選手として在籍している。昨季後半は腰痛の影響で欠場が続いたが、鹿島戦での対外試合復帰が見込まれている。 会場の国立競技場には、鹿島のサポーターだけでなく、普段からプレミアリーグを中心に応援しているファン、あるいは「三笘ファン」も多数駆けつけることが想定される。 「何と言っても、三笘選手の凱旋試合になる。彼が欧州で成長した姿を見たいと感じている方も多いのではないか。おそらく『三笘効果』を期待して、ブライトンはジャパンツアーを行うことを決めたはずだしね」 ジーコ氏が鹿島の選手たちに期待しているのは、そんな普段はJリーグを見ない層や、ブライトン側を「うならせる」プレーだ。 「会場の国立競技場に集まった『三笘ファン』を唸らせるプレーを、鹿島アントラーズには期待したい。それに鹿島がいい試合をすることができれば、イングランドや世界に新たな市場を生むことだってできる。鹿島のファン・サポーターだけでなく、三笘やプレミアリーグを応援する方々だったり、ブライトンというクラブ全体を唸らせるような試合をしなくてはならないと思っています」 シーズン中に行われる親善試合とあって、全力で勝利をつかみにいく姿勢が必ずしも求められるわけではない。ただ、鹿島は鹿島であり、勝利でしか得られない経験、評価があることは、主要タイトル20冠の歴史が証明している。 「1人でも多くの方々にスタジアムに足を運んでいただき、両チームの戦う姿勢を見に来てほしいなと思います。親善試合は、当然テストの意味合いもある。選手がけがをす ることなどあってはならないし、リーグ戦で出番がなかった選手を試すいい機会でもある。ただ、鹿島には臆せずに戦ってほしい。サポーターだって、親善試合だからといって負け試合は見たくないだろう。選手、クラブは勝つ気持ちで戦うべきだ」
報知新聞社