野村克也が語る「プロ野球人生」
「名解説者になろう」と30代から準備をスタート
筆者は西武時代の80年、45歳のシーズンでユニフォームを脱いだ/写真=BBM
シーズン終盤から各球団の引退、戦力外通告選手が続々、発表されている。自ら現役生活に幕を引いた選手、戦力外を通告されて引退を決意した選手、なおも現役続行を模索する選手……年齢も、彼らを取り巻く状況も、野球人生に対する考え方も千差万別で、先にはいくつもの道が待ち受けている。 私は45歳で、現役を引退した。 自分の理想よりはやや早かったが、今でも歴代年長記録の五指程度には入っているはずだ。プロの世界は、厳しい。いらなくなれば、ポイポイ捨てられるのが、この世の常である。 一般社会でいえば“働き盛り”の30代で、多くが選手生活に終わりを告げる。現役時代は怖いものなどなくとも、現役を終わってからの人生は想像以上に長い。 野球選手にとって引退後、どう生きるかが、人生で最も大事なポイントといえよう。ところが、だいたいの選手は現役時代・・・
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週刊ベースボール