これ試してみて…秋の乾燥と冷えを撃退する「超かんたん」な2つの方法
「中医学は“季節の養生”と言われるほど、季節や暦を重視する」と語るのは、中医学と心理学の両面から、健康に過ごすための「生活習慣」を提案する、SNSでも大人気の漢方コンサルタント・櫻井大典氏。 【図でわかる】たった3秒、スキマ時間でもできるスゴい筋トレ 長引く暑さの疲れが抜けないまま一気に秋に突入し、疲れがとれない、咳が続く、あるいはメンタル面での落ち込みなどに悩んでいる人も多い頃ではないでしょうか。 本稿では、数千年という歴史に裏づけられた中医学の知恵と四季折々の暦をもとに、ベストセラーとなっている同氏の著書『二十四節気の暦使い暮らし かんぽう歳時記』より一部を抜粋・編集しながら、秋の不調にうってつけの食材と、心がけたい生活習慣について紹介します。
「秋の不調」が起こるメカニズム
ようやく残暑が収まり、秋の深まりが感じられる季節になりました。秋はもともと五臓(※)の肺に負担がかかりやすい時期ですが、感染症やインフルエンザ対策でマスクをすることが増えると、ますます肺の負担が大きく……。 マスクをする時間が長いほど肺に負荷がかかり、肺が弱ると、体表を守るエネルギーである「衛気(えき)」の力が弱まり、結果として防衛力が落ちてしまいます。鼻、喉、皮膚といった呼吸器系、そして肺とつながりがあるとされる「大腸の調子」にも注意が必要となります。 中医学的には、秋は “収穫”のタイミングなので、積極的に活動するのではなく、徐々にスローダウンしていき、静かに過ごしたいところ。とくに、春夏に頑張ったことを静かに振り返り、実りを得るのに適した時期です。 そして、寒暖差が激しくなることから、呼吸器系にトラブルが出やすい時期。秋の花粉によるアレルギー症状が出始める人もいるでしょう。秋の五臓の肺が乾燥すると、咳が出る・疲れが取れない・やる気が出ないなど、さまざまな不調につながってしまいます。 また、肺は“悲しみ”の感情とつながる臓。メンタル面では、気分の落ち込みや不安など、ネガティブな感情がさらに強くなる頃です。