鈴木彩艶フル出場のパルマ、敵地でユヴェントスから2度リードを奪うも勝ちきれずドロー
現地時間30日、イタリア・セリエAは第10節が行われ、GK鈴木彩艶の所属するパルマは敵地アリアンツ・スタジアムでユヴェントスと対戦した。 前節、1-1の引き分けに終わったエンポリ戦では現地紙から厳しい評価を受けた彩艶だが、ユヴェントスとの大一番でも先発出場。ヴラホヴィッチ、コンセイソン、ウェア、マッケニーという攻撃陣が、彩艶の守るパルマゴールに襲い掛かる。 しかし、先制したのはアウェイのパルマ。開始わずか3分、左のショートコーナーから逆サイドに展開すると、右サイドからベルナベが左足で入れたクロスをファーサイドのバログが頭で折り返す。最後はデルプラトが頭で押し込み、パルマが幸先よく先制した。 リードを許したユヴェントスもすぐに反撃。13分、ウェアの左クロスをゴール前のマッケニーが高い打点から頭で叩きつけるも、これをGK彩艶が素晴らしい反応ではじき出し、こぼれ球をヴラホヴィッチが押し込むもゴール上へと外れた。 素晴らしいセーブでチームを救った彩艶だったが、31分に失点。右のショートコーナーからウェアのクロスをマッケニーが頭で合わせ、ユヴェントスが同点に追いつく。 追いついたユヴェントスが攻勢の時間帯が続くが、パルマもカウンターからチャンスを窺う。迎えた39分、自陣からのロングパスをミハイラが頭で逸らし、抜け出したデニス・マンがエリア内右から戻すと、走り込んだゾームがダイレクトでゴール右へと流し込み、パルマが勝ち越しに成功する。 1点リードで後半を迎えたパルマはケイタに代えてエルナニを投入。しかし次の1点を奪ったのはユヴェントス。49分、ケフレン・テュラムの中央突破から、エリア内右で受けたコンセイソンがゴール前に折り返すと、飛び込んだウェアが押し込み再び試合を振り出しに戻した。 59分、ウェア、カバルに代えてユルディズとサボーナを投入し、71分にはマッケニーに代えてコープマイネルスを投入。パルマも69分にボニー、ミハイラを下げてシャルパンティエ、アルムクビストを投入し、74分には後半から投入されたエルナニがハムストリングを痛めてカマラとの交代を余儀なくされた。 終盤は互いにスペースが生まれ、カウンターの応酬が増える中、83分にはカウンターから抜け出したシャルパンティエがGKディグレゴリオとの1対1を迎えるも、足でブロックされ決めきることができない。 90分にもカウンターから右サイドを抜けたアルムクビストが決定機を迎えるが、中央に味方がフリーで待つ中で狙ったシュートは戻ったDFがブロック。アディショナルタイムの4分間も互いに攻め合ったものの、最後まで決勝点は生まれず。勝ち点1を分け合う結果に終わった。 ユヴェントスはこれで2試合連続、パルマは4試合連続となるドローとなった。 ■試合結果 ユヴェントス 2-2 パルマ ■得点者 ユヴェントス:マッケニー(31分)、ウェア(49分) パルマ:デルプラト(3分)、ゾーム(39分)