<春風を待つ―センバツ・宇治山田商>選手紹介/7 /三重
◇長打期待、定位置奪還へ 羽根俐琥(りく)捕手(1年) パワーがあり、長打も期待できる右打者。新チーム初の公式戦だった秋の県大会南地区予選1回戦で五回表1死二塁、左越えの2点本塁打を放った。昨年末の強化練習では100メートル走を何本も繰り返して心が鍛えられたといい、ミスしても気持ちを切り替えられるようになった。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 今月2日の対外練習試合でも左越え本塁打を放ち、レギュラー奪還へアピールした。相手投手の甘い球を見逃さない選球眼には自信がある。高校入学後はご飯の量を増やし、筋トレに注力して177センチ、82キロと体を大きくした。 鉄道に乗ることが趣味の「乗り鉄」で、将来の夢はJR東海の運転手。宇治山田商を選んだのは、「JR東海へ入社したOBが多いと聞いたから」と話す。心も体も充実し、センバツでは「自分ができる限りの最高のプレーをしたい」と誓う。 ◇理想の打撃を追い求め 河合春音(はると)内野手(1年) 「いける」。三塁コーチを務めた秋の東海大会中京(岐阜)戦で八回表2死。伊藤大惺(2年)が放った打球を見て、二塁走者の山本湊乃介(同)に合図を送った。「相手チームの送球の時間を計算した上で、本塁に還れると判断した」。瞬時の状況判断力を発揮して、1点をもぎとった。 最近、打つ時に体が開く癖があることに気付き、ティーバッティングをしながら修正に励んでいる。2日の対外試合では左前打を放ち、積極的だ。打撃面でも「チームとして貢献する意識が強い」と話す。 津市から電車で通学する。朝に自主練習する日は午前5時半起き、帰宅は午後10時を過ぎることもあるが苦にならない。「あきらめずに(理想の)打撃を追い求める。三塁コーチとしても自分の知見を生かしてチームに貢献する」=随時掲載 〔三重版〕