どうして「厚生年金と国民年金」から税金も保険料も引いちゃうの?年金機構が回答する『天引きのメリット』とは
そもそも「厚生年金」の額面は平均でいくら?
同じく厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、次は国民年金の平均受給額を確認します。 ●国民年金の平均月額 ・〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 平均月額は5万6316円で、同調査から「6万円以上~7万円未満」の受給者が最も多いことが見て取れます。 自営業者や専業主婦などは、国民年金のみを受け取ることになり、厚生年金がない場合、年金だけで生活するのはやや不安な金額であると言えます。 もし国民年金のみの受給になる場合、所得税や住民税は非課税となるでしょう。
まとめにかえて
今回は「年金」にフォーカスをしてお話をしていきました。 老後に受け取る年金額や天引きされる税金・保険料を把握することで、老後に向けた準備をする必要かあるかどうかの判断材料になります。 とはいえ、もし準備が必要ないくらいの年金受給額であっても、老後に向けた準備をすることは将来のご自身にとって損なことではありません。 この記事を読んで、老後に向けた準備の必要性について知っていただければ幸いです。
参考資料
・厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします ~年金額は前年度から2.7%の引上げです~ 」 ・日本年金機構「Q.年金から所得税および復興特別所得税が源泉徴収される対象となる人は、どのような人でしょうか。」 ・日本年金機構「Q.年金から介護保険料・国民健康保険料(税)・後期高齢者医療保険料・住民税を特別徴収するのはどうしてですか。」
長井 祐人