ドジャースが体現する“勝者のメンタリティ” ベッツ、ロバーツ監督が見据える未来
ロバーツ監督は断言「皆2024年のことなんて忘れるだろうね」
4年ぶり8度目のワールドシリーズ制覇を達成したドジャースは1日(日本時間2日)、ロサンゼルスのダウンタウンでパレードを開催。その後、ドジャースタジアムでセレモニーを行った。LA市民と歓喜を味わう中、選手、そしてデーブ・ロバーツ監督の“視線”はその先を見据えているようだ。 【映像】大谷翔平に「泣きかけた」 ベンチ前で3秒間の抱擁…同僚が届けた思い ムーキー・ベッツ内野手は、今回の優勝で2018年のレッドソックス時代、2020年ドジャースで3度目の世界一となった。今季は右手の骨折や様々なポジションを経験する難しい役割をこなしつつ、116試合の出場で打率.289、19本塁打、OPS.863、16盗塁の好成績を残した。ポストシーズンでは4本塁打、ワールドシリーズ第5戦では勝ち越し犠飛を放つ活躍だった。 セレモニーに登板した32歳は「俺はリングを3つ手にしたよ」と、右手を見せながらドヤ顔を披露。そして「LAよ、片手全てを(リングで)埋めようと思っているんだ」と語り、少なくともあと2回は頂点に立つことを誓った。この“男気”ある発言に、地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」のドジャース番ビル・プランケット記者「1つではなく、2つでも、3つでもない……」と反応すれば、LAファンからも「人間性が凄まじい」「ナイススピーチ」「間違いなく5つ獲得するだろう」「ムーキーはリングのことしか頭にない」と脱帽の声が寄せられた。 また、ロバーツ監督はセレモニー後に地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」のインタビューに登場すると、ベッツの発言について意見を求められた。指揮官は「(優勝を)噛み締めるよ」と明かした一方で、「私たちはより貪欲になったよ。この瞬間を楽しみたいけど、もうすぐしたら来年のことに切り替える。スプリングトレーニングは迫っているし、日本(での開幕戦)もある。ものすごく盛り上がるだろうね。もうすぐしたら、皆2024年のことなんて忘れるだろうね。私たちは2025年もやらないといけない」と力強く断言した。 大谷翔平投手も、ワールドシリーズ制覇の直後に編成本部長のアンドリュー・フリードマンに対して「あと9回優勝しよう」と語ったとされる。ドジャースナイン全員がパレードを楽しみつつも、次なる目標に闘志を燃やした。この姿勢が“最強軍団”が持つ勝者のメンタリティなのかもしれない。
Full-Count編集部