中日・岡林勇希 2年連続フルイニングを胸に/記録への挑戦
高卒4年目の岡林勇希にとって、手が届いたのは全試合フルイニング出場。「ひとつ、経験させてもらったと思っています」。2年連続でゲームに出続けるレギュラーとしての役割を2024年もまっとうしたい。 【選手データ】岡林勇希 プロフィール・通算成績 最多安打争いを繰り広げながら、あと1本届かなかった。「実力が足りなかったです」。163安打はDeNAの牧秀悟、阪神の中野拓夢にわずかに及ばなかった。 秋季練習で早速、フォーム改造に着手した。体の正面で構えていたバットを左肩付近へ置く。シーズン通して定まらなかった右脚の上げ方も「自然に近いようにしようと思います」。 上げ過ぎず、かといってすり足でもない。左股関節に体重を乗せる役割を考えながら、自分に合った上げ幅を模索する。 シーズンは連続試合安打で盛り上げた。7月から8月にかけて29試合連続試合安打の記録をつくった。球団では1949年、初代ミスタードラゴンズで親しまれた西沢道夫が打ち立てた25試合を抜いた。 74年ぶりに球団史を塗り替えたのは評価に値する。日本記録の33試合連続(1979年/広島・高橋慶彦)には及ばなかったものの、「これだけ打てると思っていませんでした。また挑戦したい」と自らの可能性に期待する。 不満があるとすれば、打率.279。チームトップの大島洋平の.289に届かず。出塁率.324は、中軸を担った細川成也を下回るリーグ16番目だ。一番・中堅としての起用が目立っただけに、改善・修正を求められる。 アジアチャンピオンシップ2023で日の丸も背負った。2024年からは背番号1を背負うことも決まった。プロ5年目は、さらなる飛躍を誓う。 写真=BBM
週刊ベースボール