250万ドル支援達成の報酬は「早期アクセス」計画中止―海外人気生活ゲーム新作クラファンの珍しいストレッチゴール、「諸刃の剣」使わずユーザーにより良いものを
『きみのまちサンドロック』などの作品で知られる中国のPathea Gamesは、現在Kickstarterキャンペーンを開催中の『My Time at Evershine』について、支援額が250万ドルに達した場合に早期アクセスでのリリースを行わないことを明らかにしました。 【画像全6枚】 開始35分で目標額を達成した「My Time」シリーズ最新作 『My Time at Evershine』は、さまざまな文明が崩壊した後の世界を舞台に冒険やクラフト、ロマンスを行う「My Time」シリーズの最新作。Kickstarterキャンペーンは2024年9月24日にスタートして35分で目標額の20万ドルを達成し、記事執筆時点(2024/10/10 16:00)では187万ドル以上が支援されています。 ゲームは前作『きみのまちサンドロック』の3年後が舞台で、プレイヤーは遺跡の所有権を争う二国間の国境付近に建てられる、自由都市同盟の新たな居住地の知事として就任します。街作りや周辺地域の探検、戦闘、住民の招聘やロマンスなど、さまざまなアクションを行いながら地域を発展させていくのが目的です。 Kickstarterキャンペーンでは、ゲーム内でのロマンス対象キャラクター中2名を支援者の投票で決定するというユニークなイベントも実施。このイベントは当初キャンペーン開催中に行う予定でしたが、Kickstarter側との協議でリアルタイムの反映が難しく、キャンペーン終了後にあらためて投票プロセスを支援者向けに発信することもアナウンスされています。 「早期アクセスは諸刃の剣」 Pathea Gamesは、Kickstarterキャンペーン期間が残り半分になったことを伝える投稿の中で、今回の早期アクセスについての考えを明らかにしています。早期アクセスは、開発段階でユーザーから資金やフィードバックを得られる大きなメリットがある一方で、開発スケジュールに悪影響を及ぼす可能性がある「諸刃の剣」であるとコメントしています。 早期アクセス期間中に大型アップデートを行うたびに、パッケージングやQA(品質保証)、最適化のためにおよそ1ヶ月かかるため、主要メンバーの開発作業が止まってしまうことがあるようです。そのため、早期アクセスを行わなければ開発スケジュールが4ヶ月から5ヶ月増やせるので、よりスムーズな形でゲームをリリースできるとしています。 開発期間のフィードバックについては、Kickstarter支援者向けに実施するアルファアクセスで多くを得られることを期待しています。今回の250万ドル達成した際に早期アクセスを行わない判断については、開発の負担軽減に繋がるだけでなく、ユーザーにより良いものを提供できる、誰にとってもメリットがあるものだとコメントしています。なお、キャンペーンの中で早期アクセスを実施するかどうかは未定であるとしていました。 『My Time at Evershine』のKickstarterキャンペーンは、現地時間2024年10月24日まで開催。ゲームは2026年春にPCで正式リリースされ、その後コンソール向けに展開していく予定です。
Game*Spark Mr.Katoh
【関連記事】
- 約2億5千万円を突破して主要ロマンスキャラ追加のゴール到達―『きみのまち』シリーズ3作目『My Time at Evershine』で実施中のKickstarterにて
- 「My Time」シリーズ第3弾『My Time at Evershine』Kickstarterスタート!わずか35分で目標額達成
- 「My Time」シリーズ第3弾『My Time at Evershine』トレイラー公開―新居住地の知事として街を盛り上げよう!Kickstarterキャンペーンは海外9月24日から
- 『きみのまちサンドロック』の「My Time」シリーズ第3弾『My Time at Evershine』発表!2024年9月末にKickstarterキャンペーンをスタート
- 映画「第9地区」「グランツーリスモ」監督が手掛けた新作ゲーム!『Off the Grid』突如早期アクセス開始