規格外リンゴ使い焼き肉のたれ開発 福島県鏡石町の岩瀬農高と内池醸造 15日、同校で販売会
福島県鏡石町の岩瀬農高は内池醸造(福島市)と共同で、同校で採れた規格外のリンゴを使った焼き肉のたれを開発した。 同校によると、2022(令和4)年度に同校で栽培し、収穫したリンゴは3614キロだった。このうち、色味が悪かったり傷が付いたりしたのは1416キロで、全体の39・2パーセントを占めた。例年はジャムなどの材料として活用していたが、以前に商品開発で協力した佐藤と佐藤燃料(いずれも本社・郡山市)が焼き肉のたれづくりを企画。「『もったいない』を『おいしい』へ」をテーマに、春から生徒と同社が意見を交わし、試作を重ねてきた。ラベルのデザインは生徒が担当し、リンゴを中心に学校で飼育している乳牛と肉牛をあしらった。 8日、商品発表会を開き、生徒がプロジェクトの経緯などを報告した。内池醸造の岩本日出明常務取締役、佐藤の原康弘執行役員らがあいさつした。開発に携わった会田朔哉さん(18)=食品科学科3年=は「廃棄になってしまうリンゴを活用できて良かった。リンゴの風味があり、甘さと辛さがちょうどいい万人受けする商品ができた」と喜んだ。
中辛で460グラム500円(税込み)。15日午後1時から同校で開く販売会と、19日正午から市内の佐藤燃料の給油所「須賀川牡丹園SS」で販売する。