有村智恵が若手からベテランまでJLPGAの注目株を語る 堀琴音のノールックパターはアマチュアこそ取り組む価値あり!
【有村智恵が選ぶ各クラブ最強の選手】 ーーここからは、有村さんから見た各クラブの名手をお聞きします。まずドライバーはどなたでしょう? 岩井明愛選手(22歳/同5位)ですね。飛ばせるのに、たぶんどんな球も打てて、高さも変えられるんですよ。曲げられるし、コントロールもできるから、やっぱり彼女かな。 飛ばせるということはヘッドスピードが早い選手ということなんですけど、ヘッドスピードがある選手って、逆にそのスピードを落とす方が難しいので、コントロールショットが苦手だったりするんです。でも彼女は本当に自由自在にドライバーを扱えているイメージがあって、あそこまで技術とスピードが兼ね備えられている選手ってほかにいないかなと思います。 ーーなるほど。アイアンはいかがでしょう。 誰だろう? 今はアイアンはみんな上手いですからね。ユーティリティなら堀琴音選手なんですよ。彼女のユーティリティはダントツで上手いですね。他の人のウェッジよりも近くにつけるって、本当にどういうこと? みたいな。フェアウェイウッドだと青木瀬令奈選手(31歳/同15位)は上手いな、と思います。 ーーちなみにアプローチが上手いと思う選手は? アプローチは上田桃子選手(38歳/同50位)ですね。桃子先輩は、技も持っているし、グリーン周りでほぼほぼミスしないイメージがあります。昔から上手いと思っていましたけど、アメリカでいろいろな状況に対応するための技を習得していたんでしょうね。 ーー最後にパターの名手を教えてください。 やっぱり鈴木愛選手(30歳/同9位)かな。今の愛ちゃんのパッティングは、自信も持っているし、もう全部入りそうな感じがしますよね。もうひとり、私も上手いなと思っていましたけど、パターが上手い人たちが上手いって言うのは森田遥選手(28歳/同26位)なんです。鈴木愛ちゃんも言っていましたし、パターが上手い人に聞いてよく名前が挙がるのは森田遥ちゃんですね。 「有村智恵のCHIE TALK」 次回は8月20日(火)に更新予定 【Profile】有村智恵(ありむら・ちえ)1987年11月22日生まれ。プロゴルファー。熊本県出身。10歳からゴルフを始め、九州学院2年時に日本ジュニア12~14歳の部優勝。3年時に全国中学校選手権を制した。宮城・東北高で東北女子アマ選手権や東北ジュニア選手権、全国高校選手権団体戦などで優勝。2006年のプロテストでトップ合格。2007年は賞金ランク13位で初シードを獲得した。2008年6月のプロミスレディスでツアー初優勝。2013年からは米女子ツアーに主戦場を移した。16年4月の熊本地震を機に日本ツアーへ復帰。2018年7月のサマンサタバサレディースで6年ぶりの優勝を果たすなど、JLPGAツアー通算14勝(公式戦1勝)をあげる。2022年に30歳以上の女子プロのためのツアー外競技「LADY GO CUP」も発足させた。2022年11月に、妊活に専念するためツアー出場の一時休養を表明。2024年4月に双子の男の子を出産した。 ◆インタビュー動画はこちらから
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