【訂正・阪急杯】参考レース振り返り 好相性の阪神C組ウインマーベルや3連勝で勢いづくアサカラキングに注目
ニューイヤーS【データ:B メンバーレベル:C】
過去10年の成績【0-1-0-2】勝率0.0%、連対率33.3%、複勝率33.3% ニューイヤーSからの参戦は近10年で3頭と少ないが、2021年にはミッキーブリランテが10番人気2着と波乱を演出した。 突如、雪が降り始めた中で行われたレースは、最内枠からモントライゼが好スタートを決め、アナゴサンとの先行争いを制して逃げる展開。道中3番手のインから運び、直線最内の狭いところを抜けてきたパラレルヴィジョンが突き抜けて勝利した。 1番人気に推されたダノンティンパニーは10番手のインで脚を溜め、直線では最内のスペースを狙ったが勝ち馬に入られてしまい、詰まる不利があっての5着。それでも条件戦を連勝してきた内容から、重賞でも通用する素質は秘める。2、3勝クラスと勝利した阪神芝1400mに戻るのも歓迎材料だ。
シルクロードS【データ:B メンバーレベル:B】
過去10年の成績【1-1-0-19】勝率4.8%、連対率9.5%、複勝率9.5% 2018年ダイアナヘイローが7番人気で勝利したのを最後に3着内に好走した馬は出ておらず、掲示板に載った馬すらいない。 スタート後、気合をつけてハナを奪い切ったテイエムスパーダが600m通過33.4というラップを刻む。2馬身離れた2番手からレースを進めたルガルが残り200mで堂々先頭に立つと、後続に3馬身差をつける完勝。1:07.7というタイムで重賞初制覇を飾った。 サンライズロナウドは道中9番手のインを追走し、直線もロスなく立ち回ったが0.8秒差の4着だった。1200mよりは1400mが合いそうなタイプで、再度の距離延長はプラスだろう。 ホープフルサインは4角16番手で直線に向いたが、勝ち馬からは1.5秒差の15着だった。
山城S【データ:なし メンバーレベル:D】
過去10年で出走なし 2月4日に京都芝1400mで行われた3勝クラスの山城S。好スタートからハナを奪い、前半600mを34.0で通過したアサカラキング。直線は馬場の内を避けて外へと進路を取ると、後続を寄せ付けず、0.4秒差をつける完勝で3連勝を飾った。 勝ちタイムは1:20.9、徐々に距離を短縮してきての近2戦が好内容で、充実期を迎えた。今なら重賞で勝ち負けしても不思議はない。 ライタープロフィール 三木俊幸 編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。 【訂正】写真のキャプションが「2024年京都記念」となっていました。正しくは「2024年阪急杯」でした。
三木俊幸