「地面師」到来!数十億円の詐欺被害も…不動産投資家が「悪質手口」に騙されないための対策【弁護士が解説】
たとえ犯人が捕まってもお金は戻ってこない可能性が高い
地面師でも手付金詐欺でも、「騙されたら、払ったお金は戻ってこない」と心して慎重に取引に臨む必要があります。詐欺事件だとして警察が犯人を捕まえてくれても、お金が戻ってくるかはまた別の問題になります。警察がお金を取り戻してくれるわけではないのです。 そして、犯人が見つかって、裁判手続などを利用しても、犯人のもとにお金がなければ、それ以上取り立てることができない可能性があるというのも現実的にあり得る結論なのです。 したがって、世の中にたくさんの詐欺が蔓延していますが、あくまで騙されたら最後と詐欺被害にあう前の予防が非常に大事なのです。 では、どのように対策するかですが、 偽造等含めて違和感があれば、確認する隣地の人の聞き込み等も行って地面師等を警戒する甘い言葉に惑わされず、書類等をきちんと確認するなど、一般論を述べることは可能ですが、なかなか巧妙な詐欺に気づくのが難しいことがあるのも事実です。一番のポイントとしては、「詐欺」もあり得ると疑って、慎重に取引を進めるという心構えが重要だと思います。 監修 山村 暢彦 山村法律事務所 代表弁護士
アパート経営オンライン,山村 暢彦