「秋ドラマ」どれを見る? 期待の3作品を紹介 “托卵”テーマの衝撃作も
■野木亜紀子ら“最強布陣”で送る日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』
暑かった夏が終わりを告げるとともに、続々と始まっている秋ドラマの数々。今クールも50作近いドラマが放送される予定だが、本稿では、クランクイン!が独自に選んだ期待の秋ドラマ3作品を紹介したい。 【写真】2024年「楽しみな秋ドラマ」TOP10 まず最初に紹介したいのは、『下町ロケット』、『半沢直樹』、『VIVANT』ほか、これまで数々の名作ドラマを生み出してきた日曜劇場がこの秋送る、神木隆之介主演の『海に眠るダイヤモンド』(TBS系/毎週日曜21時)だ。 本作は、1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語だ。戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいく、時代を超えたヒューマンラブエンターテインメントとなっている。 何と言っても注目ポイントは、『逃げるは恥だが役に立つ』(同系)などこれまで数々の名作を生み出してきた現代のヒットメーカー・野木亜紀子が脚本を務め、そんな野木と幾度も組んできた塚原あゆ子監督が演出に名を連ねるほか、同じく同局のヒットドラマの数々を生み出してきた新井順子プロデューサー、という強力なクリエイターたちが集結している点。この3人と言えば、根強い人気を誇るドラマ『アンナチュラル』、『MIU404』(ともにTBS系)、さらに両作と地続きの映画『ラストマイル』でもタッグを組んだばかり。日曜劇場というTBSドラマの顔というべき放送枠で、この最強布陣がどんな作品を作ってくれるのか。 また、主演の神木は子役のころからの活躍ぶりはもちろんのこと、近年は2023年に連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合ほか)で主演を務めたほか、主演映画『ゴジラ‐1.0』が米アカデミー賞を獲得するなど、乗りに乗っている。日曜劇場初主演となる本作では、鉄平(昭和)、玲央(現代)という時を隔てた2人の主人公を演じる。30年近いキャリアを誇る神木だが、意外にも1人2役は初挑戦。それも注目ポイントだ。 なお、クランクイン!がアンケート調査した「2024年『期待する秋ドラマ』ランキング」では、本作が第9位にランクインしている。