嫌なニオイが残る、黄ばむ、首元がヨレヨレになる…そんな悩みを解決! Tシャツを「気持ちよく着る」ための洗い方の心得
Tシャツの洗い方を知りたいと思ったとき、その裏側には、洗っても嫌なニオイが残るとか、黄ばむとか、色ものは色があせてしまうとか、首元がヨレヨレになるとか、全体的にシワシワになるとか、さまざまなお悩みがあると思います。 【写真で見る】どんな洗い方をすればいいかがわかる「洗濯表示」 実はこの手の悩みはTシャツに限らず、すべての洗い方に共通する問題です。今回はその考え方とともに、Tシャツの洗い方についてお伝えしたいと思います。 ■そのTシャツはどんなTシャツですか?
まず、洗い方を考えるときにポイントになるのが、「洗いたいものがどんなものか」を詳細にしていくことです。 僕たちのような洗濯のプロでも、「Tシャツ」という情報だけでは、そのTシャツにとって最適な洗い方を判断することはできません。さまざまなTシャツがあるからです。 洗うために見たほうがいいポイントはたくさんありますが、まずは「繊維」と「洗濯絵表示」を確認してください。 繊維によって、洗うと風合いが硬くなる、生地のハリやツヤがなくなる、縮んだりよれたりする……など、起こる変化が違います。
例えば、Tシャツに多い綿の繊維は水に対する強度は強く、洗浄力の強い弱アルカリ性の洗剤も使えます。こういった特徴がわかっていると、「弱アルカリ性の洗剤で40度くらいのお湯を使って10~15分程度洗い、すすぎを3回して皮脂汚れなどをしっかり落とす、といった洗い方ができるな」と、想定がつきます。 一方で、綿には別の特徴もあります。それは綿など植物でできた繊維は、折れやスレに弱く、毛羽立ちがしやすくなるというものです。そのため、色の濃い綿のTシャツは、スレて毛羽立つと白っぽく見えてしまうのです。
ですから、洗うときには摩擦や折れに注意が必要になります。黒や紺など色の濃いものと、白い綿のTシャツとでは、洗い方を変える必要があるということです。 具体的には、色の濃いものは色の変化を極力少なくするために、中性洗剤にして常温の水で洗ったり、洗う時間を5~10分程度に短くしたり、すすぎを2回にしたりすることで、調整するのです。 ■同じ素材・色でも洗い方が変わる さらに、同じ素材、同じ色でも、洗い方が変わることがあります。