“闇バイトのリクルーター”に接触!平然と「ゴリゴリに詐欺ですけど」その手口と“罪の意識”
(記者)「闇バイトを募集する心境は?たとえば、被害者の人の気持ちとか罪悪感はありますか?」 (闇バイト リクルーター)「みんな口をそろえて言うと思うんですけど、お金のためにやっているので、そこに負い目はないかな。そこが正直な心境かな」 (記者)「詐欺で捕まるリスクはある?ないって言いましたけど」 質問の途中で電話は切れ、連絡も途絶えました。
特殊詐欺や強盗、さらにサケの密漁までー 「手早く稼げる」をうたい文句に… 闇バイトの犯罪は多岐にわたっています。 なぜ、このような事件が相次いでいるのでしょうか?
(犯罪ジャーナリスト 石原行雄さん)「暴力団が弱体化しているからこそ、闇バイトシステムが全盛になっているという言い方もできる。(暴力団の)規模が縮小しているのでアウトソーシング(外部委託)せざるを得ない。それで半グレに、そして下請けに仕事を移して、半グレはSNSで実行役を募る。秘匿性アプリへの規制も全く追いついていない状況。これだけ条件が揃ってしまうと、なかなか闇バイト犯罪がなくなるというのは難しい状況」
闇バイトで逮捕された元実行役の男性です。 懲役4年の実刑判決を受けましたが、改心させたのは面会に訪れた祖母の言葉でした。 (闇バイト 元実行役)「詐欺グループに『私の家に行ってキャッシュカードを取りなさい』って言われたらあんたとったの?って言われたんです。それが本当にグサッときた。そういうこともあり得る。関係者の家に行くパターンもあると思うので」
(記者)「若者に、どういう言葉をかけたいか?」 (闇バイト 元実行役)「闇バイトは実際に大金を稼げるけど、それは一瞬で、捕まった後、何年間も自分だけじゃなく周りの人もつらい思いをする。面会のときに、おじいちゃんとおばあちゃんの涙を見たときに一番後悔した。本当に自分は大変なことをしてしまったな、心を入れ替えなきゃなと思ったので、重く考えてほしい」 自分だけでなく家族の人生をも狂わせる闇バイト。 SNS上にはいまも犯罪への魔の手が伸びています。