【侍ジャパン】才木浩人「逆に応援してくれてるんかな」 台湾戦完全アウェー登板に「こういう雰囲気もすごくいい経験」
◆ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 1次リーグB組 台湾1―3日本(16日・台北ドーム) 【選手名鑑】才木浩人のプロフィル、成績、年俸など… 「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」の1次リーグ(L)が台北ドームで行われ、侍ジャパンが台湾を下し開幕3連勝。国際大会の連勝を22に伸ばし、スーパーラウンド(R)進出に王手をかけた。4回に今大会初スタメンとなった西武・源田壮亮内野手(31)の侍ジャパン初本塁打となるソロが飛び出すなど小刻みに加点。投げては先発の阪神・才木浩人投手(26)が5回2/3を無失点と好投し、巨人・大勢投手(25)が締めて2試合連続セーブを挙げた。17日のキューバ戦に勝てばB組2位以内が確定する。 堂々たる国際大会デビューだ。圧倒的アウェーの雰囲気を乗り越え、才木が“侍初白星”を手にした。5回2/3を3安打無失点。マイクで統率された大声と大合唱にも「こういう雰囲気だと思っていた」と乱れることなく「『逆に応援してくれてるんかな』という感じで」と躍動した。 初回は先頭の3ボールから冷静に立て直して無失点。2回も無死一塁から進塁を許さなかった。3回から5回は無安打。6回に2死一、二塁のピンチを迎え、鈴木昭に後を託した。「嫌な場面で回してしまった。感謝しかないです」と最敬礼したが、83球、5奪三振で十分に役目を果たした。 事前の対策では打者の特徴に加え、球場の雰囲気も要チェック。「想像以上にすごかったので、最後は少しりきんでしまいました」と苦笑いしたものの、最速154キロの直球とフォークを中心とした本格派は健在。普段は大声援が味方の阪神だが「こういう雰囲気で投げられたのも、すごくいい経験」と白い歯を見せた。 今季は13勝3敗、防御率1・83と飛躍。だからこそ「来年がすごく大事」。CS敗退直後から調整だけでなく、オフの鍛錬もスタート。宮崎合宿も毎朝、早出でトレーニング室に入った。「来年に向けたこともしっかり。(練習)量も落とさず」。今季中に納得がいかなかったフォークの改良にも着手。吉見投手コーチにも積極的に相談した。理想的な角度を生むリリースポイントの重要性について教わると、さっそく何度も自身の投球映像とにらめっこ。決め球はこの日もさえた。 大舞台でも進化を続ける26歳は、スーパーラウンドでも要所での出番が確実。台湾戦前と同じく「気合と根性で」と無邪気に笑った。
報知新聞社