【時系列でわかる⑦】ガザ市主要病院が機能停止 イスラエル軍が“ハマスの司令部”として完全包囲(6日~11日まで)
■11月8日 ハマスとイスラエル「双方が戦争犯罪」 国連事務総長らが非難
国連のグテーレス事務総長や人権部門のトップは、ハマスとイスラエルの双方が戦争犯罪にあたる行為をしていると非難しました。 ガザ地区の保健当局によりますと、一連の衝突で1万人以上の死者が出ていて、このうち、およそ4割にあたる4000人以上が子どもだと発表しています。 これについて、国連のグテーレス事務総長は「数日で何千人もの子どもが殺されている」とし、ハマスの責任に触れた上で、イスラエルの軍事行動を強く非難しました。 国際連合・グテーレス事務総長「ハマスが人間を盾にしているなら、それは違反行為だ。しかし(イスラエルの)軍事行動によって亡くなった民間人の数を見れば、何かが明らかに間違っている」 また、国連人権高等弁務官も8日、エジプトのカイロで会見し、ハマスの残虐的な民間人の襲撃、イスラエルによるガザの住民への集団懲罰的な攻撃は、ともに戦争犯罪にあたると非難しました。
■11月8日 イスラエル軍とハマス、市街地で接近戦か 戦闘休止交渉が進行中との報道も
イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が激化していて市街地での接近戦も行われているとみられます。こうしたなか一部の人質解放とひきかえに戦闘を休止する交渉が進行中との報道もでています。 ハマスが新たに公開した映像では、市街地とみられる場所で戦闘員がイスラエル軍の車両を攻撃するなど接近戦となっている状況もうかがえます。 一方、ガザ市に入り作戦を行っているとするイスラエル側も銃撃戦のほか地下トンネルを次々と爆破する映像などを公開し戦果をアピールしています。イスラエル軍の報道官は、ハマスは北部での支配権を失い続けていると強調しました。また、ガザの住民およそ5万人が北部から南部に移動したとしています。 こうしたなかロイター通信はカタールがアメリカと連携して人質の解放交渉を仲介していると報じました。イスラエルが1日か2日、戦闘を休止するのとひきかえに、ハマスが拘束している人質のうち、10人から15人を解放する交渉が進められているということです。 また、ハマスの政治部門の幹部は8日ベイルートで会見し「我々は外国人の人質を解放する用意があると伝えている。解放が遅れている責任はネタニヤフにある」と批判しています。