「愛人転生」後半展開! 千賀健永&佐藤大樹が語るジェットコースター級のストーリー
――ご自身が演じる役への印象や取り組み方を教えてください。 千賀 「悠太は誰がどう見ても最低な夫で、人間の欲望をさらけ出してる人。世の中にはルールや倫理ってあると思うんですけど、そういうものが一切ないというか。週刊誌の記者に追いかけられても、『お前さ、うるさいんだよ』って言いそう(笑)」 佐藤 「悠太って、千賀さんじゃなければただのクズ男になっちゃうと思うんですよね。それぐらいのハマリ役」 千賀 「普通の生活の中で、ブチ切れて大声を出すことなんてなかなかないじゃないですか。このドラマでそういうことをやってみて、ちょっと爽快でした(笑)」 佐藤 「宗二郎はそんな悠太と対照的でありたいなと思って演じました。悠太が強烈で際立っている非日常の存在だからこそ、日常でいられたらなと。僕は普段は早口で話す方なんですけど、視聴者を癒やしたいという気持ちもあって、優しい声でゆっくりしゃべるというスタイルを意識したかもしれません。普段の僕とは全然違うので演じていて楽しかったです(笑)」
──役作りをしていく上で、苦労したことはありますか? 千賀 「苦労、めっちゃしましたよ。悠太という人物をかみ砕くのに時間がかかったというか…。特に第1、2話では、どう演じたらいいのかかなり探りました。例えば、千里とは、最初は真面目に恋愛して結婚したのかと思いきや、実は計画的に彼女をだましたような感じだった。監督にはそういうイメージで演じてくれと言われていたので、抱き合う時も意味深な表情をしたり。でも、悠太をどれだけ嫌われる人物にできるかを考え過ぎて、やり過ぎちゃったりもしたんですよね。そういうバランスを考えるのがなかなかつらかったです。話し合いをしながら徐々にキャラクターを固めていった感じです」 佐藤 「香音さんの中身が瑠奈と千里とで入れ替わるじゃないですか。今はどっちなのか区別がつかないこともあって、それが難しかったんですけど、演じるキャラによって目の表情が変わるので、香音さんの目を見るようにして。それと、現代と大学時代(回想)のギャップをしっかり見せたいと思って、そこは工夫しましたね」