廃線敷歩いて魅力発見 西条駅発着 長野県東筑摩郡筑北村で初のイベント
長野県東筑摩郡筑北村のJR篠ノ井線・西条駅を発着点に25日、旧国鉄篠ノ井線の廃線敷を歩くイベントが初めて開かれた。JR東日本の旅行企画「駅からハイキング」で、県内外から約70人が訪れ、れんが造りの小仁熊トンネルなどを巡って楽しんだ。 廃線敷や長野道の筑北スマートインター、小仁熊ダム、西条温泉とくらを巡る約7キロのコースで開かれた。 小仁熊トンネルではヘルメットと懐中電灯が配られ、参加者は真っ暗な内部へと足を踏み入れた。前日の雨の影響もあってトンネル内はもやがかかるほど湿度が高く、ひんやりとしていて、残っている古い設備などを明かりで照らし、見て歩いた。 安曇野市から参加した橋住真一さん(68)は50年前の地図を持参した。「歩くと細かい所に気付けて、いろいろな発見があっていい。近代遺産なので安全に通れるようにすればまちおこしになると思う」と期待していた。 村は今夏から、旧篠ノ井線の小仁熊・第一白坂の両トンネルとその前後の廃線敷約800メートルを遊歩道にする整備に取り組んでいる。村観光課の山越玲彦係長は「思った以上に多くの人に参加してもらえた。今後さらに魅力を提供していきたい」と話していた。 同廃線敷の『駅からハイキング』は10月27日にも行われる。
市民タイムス