[選手権]新田は起死回生同点弾決めたFW木原がPK失敗…4年ぶり全国届かずもプリンス昇格に目標切り替え「最後にいい形に」
[11.10 選手権愛媛県予選決勝 新田1-1(PK1-4)松山北 ニンスタ] 4年ぶりの全国選手権出場を狙った新田高だったが、PK戦の末に力尽きた。序盤から引き締まった試合展開となり、新田も決定機を幾度と作ったが、前半24分のFW加藤陸瑛(3年)のシュートや、後半13分のFW木原大耀(2年)のシュートがポストを直撃。後半25分にはPK判定が取り消された場面もあった。 【写真】ジダンとフィーゴに“削られる”日本人に再脚光「すげえ構図」「2人がかりで止めようとしてる」 それでも1点差で迎えたアディショナルタイムに入る直前の後半40分、左サイドからMF永戸里空(3年)の上げたクロスから木原が起死回生の同点ヘッドを叩き込んで延長戦に持ち込む。ただPK戦では一人目で蹴った木原が相手GKに止められると、3人目で蹴ったMF大石爽人のPKも枠外に飛んで行った。 同点弾については「自分がチームを救う気でやっていたので、めちゃくちゃ嬉しかった」と振り返った木原も、「外してしまって、本当に申し訳なかったです」と反省する。「来年は新人戦も総体予選も選手権予選も全部優勝したい」。この日の屈辱を肥やしにすることを誓う。 今季の新田は主戦場とする愛媛県リーグ1部で現在、首位の愛媛FC 2ndに勝ち点差3の2位。ただ試合数の関係からも逆転は十分に可能な位置につけている。選手権の出場は逃したが、県リーグ1位のみに与えられるプリンスリーグ四国プレーオフ(参入戦)への出場は、絶対に勝ち取りたいところだ。 実質的な指揮を執っている栗林倫也コーチも、「今年は1試合平均4点以上取れるチームなんですが、今日はそれが入らなかった。ただパスサッカーでずっとやってきている中で、選手たちはやってくれた」と健闘を称えると、「しっかりリーグ戦に切り替えて、自分たちのスタイルを貫いて、最後にいい形にしたい」と残す戦いに目線を向けた。