ラツィオFWが人種差別被害でEL途中交代…指揮官「メンタル面でプレーを続行できない状態」
ラツィオのマルコ・バローニ監督は、24日のトゥウェンテ戦終了後にイタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応じ、選手に対する人種差別的チャントを批判した。 ヨーロッパリーグ(EL)2024-25 試合日程・結果・組み合わせ バローニ監督率いるラツィオは24日、ヨーロッパリーグ(EL)でトゥウェンテと敵地で対戦。ペドロとグスタフ・イサクセンのゴールにより2-0と勝利を収めたが、先発したルム・チャウナがスタジアムの観客から人種差別的なジェスチャーやうなり声の標的とされる被害に遭ったと見られている。イタリア紙『トゥットスポルト』は、「試合結果は残念なエピソードにより毒された」と非難。そしてラツィオ指揮官も、試合後のインタビューで苦言を呈した。 バローニ監督は、90分にチャウナを下げてマリオ・ヒラを投入したが、この判断は選手の心理状況を踏まえたものであったことを明かしている。 「このような場で触れなければならないのは残念だが、チャウナがこの(人種差別的な)うなり声を聞いたことを認めなければならない。我々は彼を落ち着かせようと努めたが、交代させることにした。彼はメンタル面でプレーを続行できる状態ではなくなっていた。第4審は何が起きたのかを目撃しているはずだと思う」 またラツィオ指揮官は試合を振り返り、「今夜は全てがうまくいった。チームは試合の準備がしっかりできていた。厳しい環境で、トゥウェンテのような若いチームとの対戦は、複雑な勝負だった」と語っている。