気取らず、驕らず芸能界を生きたい―櫻井海音が「一度だけ怒られた」チーフマネージャーの言葉とは
俳優デビューから4年。数々の作品に出演し、めきめきと頭角を現している櫻井海音さん。最新主演作のドラマ&映画【推しの子】では、母であるアイの死の真相を暴くため、芸能界に潜り込む主人公・アクアを演じています。CREA WEBでは、櫻井さんの4年間の変化やこの仕事をするうえで心がけていること、また自身の意識が変わったきっかけになった言葉などをうかがいました。 【画像】櫻井海音さんが演じるアクア。
昔の自分だったら一人で外食はしなかった
――俳優業が増えたこの4年で、休みの日の過ごし方や食生活などに変化はありましたか? 4年前というと19歳ですよね。きっと多くの人が19歳から23歳のころって多少の変化はあると思うんですけど、食生活で言うと昔よりはジャンクフードを食べなくなりました。一番の変化は、仕事に対する向き合い方ですかね。より俳優としてのハングリー精神がプライベートにも影響してきたかもしれないです。 ――先ほど(前篇)で「撮影以外の日でもずっとアクアが頭の中にいた」と仰っていましたが、アクアは基本的に単独行動が多いですよね。その辺の影響は? 以前の僕だったら、休みの日は友達といたいなと思っていたんですけど、最近は一人でいる時間が増えた気がします。この間も一人で焼鳥屋さんに行ってきました。昔の自分だったら、一人で外食するなんて考えられなかったかも。 ――【推しの子】の中で「嘘はとびきりの愛なんだよ」というアイのセリフがありますが、誰かのための優しい嘘や、自分の保身のための嘘など、さまざまな「嘘」の形があるかと思います。櫻井さんにとっての「嘘」とは? 僕たちの仕事自体が「嘘」なんですよね。特にお芝居は嘘の塊なので、それをどう「本物」にするかなんだと思います。職業柄、常に嘘をつき続けているけど、その中にはもしかしたら本当のことや「真実」があるかもしれない。芝居をするということは、どれだけこの世に起きていない「嘘の事象」を本当にできるかを探っていくことでもあるんじゃないかな。それが難しくもあり、俳優の面白いところだなと思います。 ――本作の舞台は「芸能界」。櫻井さんも同じ世界に身を置かれていますが、仕事をするうえで大切にしていることを教えてください。