【光る君へ】片岡千之助、敦康親王への思い「『かわいそう』で終わってほしくない」
敦康親王にとっての彰子に「彰子なくては敦康は生きてこられなかった」
俳優の片岡千之助が10日、NHKの大河ドラマ『光る君へ』(日曜午後8時)で演じる敦康親王への思いなどをドラマの公式ホームページで明かした。公式HPには「君かたり」という企画があり、注目シーンなどを撮り終えたキャストが現場で撮影シーンや演じる人物への思いを明かしている。 【写真】「なんか…凄いことに」と驚き ガラリと変化した『光る君へ』最新相関図 千之助はまず描かれる敦康親王について語った。 「純粋でいろいろと振り回された人生といったらあれですが、ただね、本当に愛情をもらって……本当はある意味ではとてつもなく天皇に向いているような人間だと思いましたね。だけどなれないというのが、そのギャップがさらに、この人の悲劇さを生んでいるような気もあり、無邪気なところは無邪気で、でもその立場は忘れずに、まっすぐな人ですね、そう考えると。ただ、でも『かわいそう』で終わってほしくないな、というのが僕からの思いです。彼は憐れんでほしいと思って生きていたわけじゃないから。彰子のことを守らなければと小さい時から思っていたし、僕が継ぐんだっていうふうに思っていただろうし。でもどんどん変わっていって、いろんな政治といますか、政っていうものを知って、大人の社会というものを知って、けど、それに負けずに、ただ無理にあらがいもせず、本当にそういう意味では芯が強い」 彰子についてもコメントした。 「本当の母のように血がつながっていなくても、とにかく愛してくれて、小さい時から2人だけの世界っていうのが築かれていって、彰子からしても敦康というどこか心が許せて笑える存在であり、敦康からしても気持ちを素直に表現していい人なんだなっていう気持ちでずっといたので……。実の母親がいない中で子どもとしてお母さんに甘えたいという気持ちというのが全部そこにいっていたと思うし、その上でその人のことを理解して守らなきゃとも思っていたし。でも、どんどん立派になっていく様っていうのは、自分の方が年下だけど『ああ立派になられたな』みたいな親とかおじいさんじゃないですけど、そういうのはすごくありましたね。心が何よりも唯一落ち着く部分かな。彰子なくては敦康という人は本当に生きてこられなかったと思いますね」
ENCOUNT編集部