25年に世界経済が歩む最悪のシナリオ 森永卓郎氏が予測「引き金を引くのは日本だと思っている」
経済アナリスト森永卓郎氏(67)が2日、文化放送特番「森永卓郎と森永康平の親子経済学」(後3・30)に長男の経済アナリスト・森永卓郎氏(39)と出演し、25年に世界経済が歩む最悪のシナリオを解説した。 【写真】「限度額パンパン」衝撃の医療費を明かした森永卓郎氏 今月にドナルド・トランプ元米大統領が2期ぶりに大統領職に復帰。米国に優位な数々の政策を実行すると明言している。これによって想定される事態について、卓郎氏は、「短期的には栄える可能性は十分ある。1年くらいは」と見通した。 もちろん、割を食うのは米国以外の世界各国。「だけど、他が全部失速するんです。アメリカ以外が。そこの不満がうっ積して、最悪の場合は世界戦争に発展していく。あるいは世界恐慌になっていく」と予測した。 そのキーになるのは日本だという。「私はその引き金を引くのは日本だと思っている。日本が真っ先に経済失速する。たぶん今年中に失速は始まると思います」。その理由の一つは、輸入関税の引き上げだという。「経済的な影響で言うと、一つは日本からの輸入製品に(米国が)関税をかける。今はかかってないんですけど、少なくとも10%にする」と指摘した。 さらに大きな要素は、為替相場だという。「日銀に圧力をかけて、金融を引き締めること。利上げをしろと要求をしてくる。たぶん2、3、4月くらいの春くらいのタイミングで言ってくると思う」。世界各国が利下げトレンドの中、日本だけ利上げによって極端な円高が起きると予測。「これも今、(持論が)袋だたきに遭っているんですけど、年内に1ドル70円も十分あり得ると言っていて。円高不況が日本を襲うというというのが、私の予想です」と話し、「それをきっかけに不況が世界に広がって、世界恐慌になっていくというのが私の見立てです」と自身の見解を示した。