カナダ首相が辞任表明、物価高などで支持率低迷
[オタワ/米大統領専用機上 6日 ロイター] - カナダのトルドー首相は6日に記者会見を開き、首相と与党自由党の党首を辞任すると表明した。ただ、新党首が選出されるまでは現職にとどまる方針とした。 トルドー氏は2015年11月に首相に就任し、在任期間は9年超となる。ただここ数年は物価高や住宅不足に対する国民の不満が募り、支持率は低迷。今年10月終盤に予定される総選挙に向け、辞任圧力が高まっていた。 トルドー首相は「カナダは次の選挙で真の選択が与えられるべきだ。党内闘争を必要とするのであれば、私が最善の選択肢でないことは明らかだ」と述べた。 また、今月27日に再開される予定だった議会を3月24日まで休会にすると述べた。そうなれば不信任決議案が提出されるのは早くても5月中になる見通し。 米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は「トルドー首相はカナダ政府を率いた約10年間、米国の誠実な友人であり、あらゆる問題で緊密に協力してきた」と述べた。