米国、7-9月期も2.8%高成長…経済軟着陸にくさび打ち込む
米国の7-9月期経済成長率が2.8%を記録した。消費まで良好な姿を見せ米国経済が軟着陸するという期待に事実上くさびを打ち込んだという見方が出ている。 米商務省は30日、7-9月期の実質国内総生産(GDP)が年率換算で前四半期比2.8%増加したと明らかにした。専門家の予想値3.0%よりは小幅に低かったが、4-6月期の成長率が年率3.0%を記録したのに続き7-9月期まで高い成長を継続した。こうした傾向が続くならば今年の経済成長率は先月米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した成長見通しの2.0%を大きく上回る見込みだ。商務省は「商品とサービスに対する消費者支出がいずれも増加し、輸出と連邦政府の支出増加が反映された」と明らかにした。 シカゴ商品取引所(CME)のFEDウォッチは11月と12月の連邦公開市場委員会(FOMC)を経て政策金利が0.5%引き下げられる可能性を69.5%、0.25%引き下げられる可能性を29.5%と予想した。1カ月前までも0.5%以上の追加利下げの可能性は100%だった。