【ボーイズリーグ】ボーイズリーグ北海道支部が27日開幕 札幌豊平が“勝負強さ”備えて新シーズンへ 前田主将「打っても守っても勝てるチームになった」
札幌豊平ボーイズが「勝負強さ」を備えて新シーズンに立ち向かう。昨秋の新チーム発足後は9月の秋季リーグ戦、10月の秋季北海道選手権でいずれも“あと一歩”の準優勝。1点差の惜敗も多かった。詰めの甘さを克服するため、この冬は球際の強さや中盤、後半の試合運びを意識した練習を徹底。強豪・旭川大雪の前に立ちはだかる。 目の前でタイトルを逃した悔しさは忘れていない。昨年10月の北海道選手権。決勝まで進んだ札幌豊平だったが、旭川大雪と延長の末に5―6のサヨナラ負けを喫した。一時は3点リードするなど主導権を握っていたが、終盤で粘りきれなかった。 この試合に象徴されるように、昨季は前チームも含めて準優勝が4度。1点差の負けが6試合もあった。素質はあるのに、かみ合わないもどかしさ。「そこを詰めていかなければ」。黒岩公二監督(49)はこの冬、球際の強さや中盤、後半の試合運びを意識させ、力を出し切れない課題と向き合った。 悔しさが刻まれた選手も、目の色を変えて練習に取り組んだ。基礎から手を抜かず、1日700~800球のティー打撃、守備の連係やカットプレー…。週末は市内外の施設を借りて実戦勘も磨いてきた。練習試合で手応えをつかみ、前田創大主将(3年)は「パワーもスピードもレベルアップしている。打っても守っても勝てるチームになったと思う」と自信を口にする。 大きな刺激も入った。北海道選手権を制した旭川大雪は、3月の春季全国大会で8強進出の快進撃。前田主将は「自分たちのモチベーションにもつながる」と闘志を高め、どこが相手でも勝負強さでぶつかっていく。 (石井 睦) 〇…投手陣は、昨秋から経験を積んできた右腕の前川漣太郎、松本建、左腕の小野寺泰星(いずれも3年)を中心にエース争いが激化してきた。直球最速120キロの前川は力でグイグイ押すのが持ち味。年明けから連日80球の投げ込みを続け、課題だった制球力を上げた。昨季は攻守がかみ合わなかったが「チームはまとまってきた。旭川大雪を倒して全国へ」と気合も乗っている。
報知新聞社