通話中に活躍!「ドリトス」がスナック菓子の咀嚼音を消すソフトを開発
ポテトチップスなどのスナック菓子を食べているとき、パリパリと鳴る音が気になる場面がありますよね。たとえば電話中など、「お菓子を食べながらでも大丈夫だけれど、咀嚼音は少し控えたい」という場合、音が鳴らないように気を遣う人もいるはず。 【動画】「ドリトス・サイレント」の開発を発表!公開された動画 そんななか、 世界的に人気のトルティーヤチップスブランド「ドリトス」が、「ドリトス・サイレント」と名づけられた画期的なノイズキャンセリングソフトウェアを開発しました。
「ドリトス・サイレント」の開発理由
スナック菓子の咀嚼音を、パソコンや携帯電話で通話している相手に聞こえないようにするというのは、多くの人にとって魅力的な、夢のような話。 一方で、「ドリトス・サイレント」は、ビデオゲームが好きな人たちのために開発されたものだそうで、ボイスチャットやグループ通話などをしながらゲームをする人たちが、他のプレイヤーの気を散らすことなくスナック菓子を食べることが可能だといいます。 ドリトスを抱える米ペプシコ社のグローバル・マーケティング責任者を務めるフェルナンド・カハネ氏は、「ドリトスファンとゲーム・コミュニティとのつながりは、切り離せないもの」として、次のように語っています。 「両者とも、それぞれのもつ“味”をはっきりと受け入れています。『ドリトス・サイレント』は、この絆を認めながら、ドリトスを好んでくれるゲーム好きな人たちのために『技術革新に力を入れ、顧客体験を向上させる』というブランドの公約を示すものです」
開発に込められた想い
米ブルックリンを拠点としたスムース・テクノロジー社の主任開発者であるディラン・ファシュボー氏が<ワシントン・ポスト紙>に語ったところによると、無料で利用できる「ドリトス・サイレント」のソフトは、「マイクが備わっているものなら何でも動作する」とのこと。 また開発にあたって、ドリトスとスムース・テクノロジー社は、約500人がチップスを食べる音を録音した後、5,000もの咀嚼音をシミュレーションしたそう。 「人々の話している音を集め、スナック菓子の咀嚼音とミックスして、パリパリ音と人の声を学習できるAIを生成しました。(中略)私たちは、話し声と咀嚼音を分離できるものを作る必要があったんです」(ファシュボー氏) さらにファシュボー氏によると、このAI技術は「ドリトスの咀嚼音のみを学習したもの」ではあるものの、技術的にはほかのチップスやクラッカー、生野菜などでも機能すると言います。 ファシュボー氏は、ドリトスと行った今回の共同開発について、プレスリリースで次のように述べています。 「ドリトスと協力してこの最先端技術を開発したことは、信じられないほど素晴らしい旅でした。(中略)私たちは多くのゲーマーたちが、ドリトスが好きなことを知っています。一方で、あのサクサクとしたスナック菓子の音が、ゲームで集中している瞬間を邪魔してしまうこともあります」 「『ドリトス・サイレント』は、ゲーマーがほかのプレイヤーたちの邪魔をすることなく、ゲームをしながらドリトスを楽しめるようにし、より良いゲーム体験を実現しました」 もしもドリトスをお供にゲームを楽しみたい人は、「ドリトス・サイレント」をぜひチェックしてみて。 ※本記事は、Hearst Magazinesが所有するメディアの記事を翻訳したものです。元記事に関連する文化的背景や文脈を踏まえたうえで、補足を含む編集や構成の変更等を行う場合があります。