タンス預金100万円をNISAで運用して老後資金の足しにしたいのですが、 50歳から始めても遅くないでしょうか?
所得控除のある制度との併用
ところで、Aさんは50歳。今からNISAを始めても遅くないか心配されていらっしゃいますが、NISAは成人していれば何歳でも使える制度です。資産運用して、資産を作ったら取り崩すのみではありません。ずっと運用しつつ、必要な時に必要な分を取り崩しながら老後資金の足しにします。 厚生労働省「令和4年簡易生命表の概況」によれば、男の平均寿命 81.05 年、女の平均寿命は87.09年であり、年々増加傾向にあります。仮に80歳まで生きるとした場合でも、50歳から30年の期間があります。その資金を、例えば、5年後に使いたいというのであれば話は別ですが、10年、20年先に必要となるもの、遅いことはありません。 また、運用益非課税のものに、iDeCo(個人型確定拠出年金)があります。職種により掛け金の最大値が異なりますが、運用益非課税に加えて掛け金全額所得控除ができます(ただし、手数料として、口座を開設するとき2829円、月々171円がかかります(運営管理手数料が0円の場合))。 会社員や国民年金任意加入者であれば、65歳になるまで加入ができます。iDeCoはまだ加入していない場合、ご参考にしてください(今後、制度改正により、加入可能年齢等の変更があります)。 毎月コツコツとタンス預金に流していた分を、今度は積立投資枠で投資信託を購入します(またはiDeCoへ拠出)。貯めた100万円については、成長投資枠で個別株を購入する予定がなければ、少しずつ取り崩して毎月の積立投資枠に加算するのがよいでしょう。 NISA制度の詳細は、 ●金融庁 NISA特設ウェブサイト、 ●日本証券業協会HP みんなにいいさ!NISAがいいさ!! をご覧ください。 出典 金融庁 NISA特設ウェブサイト 日本証券業協会 みんなにいいさ!NISAがいいさ!! 厚生労働省 令和4年簡易生命表の概況 1主な年齢の平均余命 iDeCo 公式サイト 執筆者:林智慮 CFP(R)認定者
ファイナンシャルフィールド編集部