ママ会、女子会に続く? 愛犬家が集う「犬会」に定められる驚きのルール
近年、SNSの広がりなどによって活発化しているコミュニティ。特にママ会や女子会が一般的に知られていますが、犬を愛する人々によるコミュニティ「犬会」がいま注目されています。犬会の実態やルール、今後の可能性について愛玩動物飼養管理士の羽鳥友里恵さんが解説します。 【グラフ】犬を飼うと、年間どのくらいの費用がかかる? 米国のデータを見る
最近巷で増えている「犬会」とは
近年、東京などの都市部を中心に、新たなコミュニティ形成の動きが盛んになっています。それが「犬会」です。ママ会や女子会が親しまれてきたのと同様に、犬会もまた、共通の興味を持つ人々が集まり、交流を深める場となっています。 犬会は、家族としてわんちゃんを愛する人々が集まり、情報交換をしたり、犬同士で遊ばせたり、SNS上のつながりを増やすなどさまざまな目的を持って、飼い主同士、犬同士が、異なる世代や背景を持つ人々が交流をする、新たな社会的プラットフォームとなっています。 この動きは、犬を飼う人々だけでなく、犬好きな人々にとっても、新たなコミュニティ参加の機会を提供しています。 実際に犬を飼いたいけど、初めて飼うのに不安がある方は、犬会に参加し、実際に様々な犬種および、性格のわんちゃんと触れ合うこと、飼い主さんのお話を聞くことで、不安の払拭や、一緒に快適に暮らす方法を学ぶ機会となります。 犬会を通して仲良くなった犬同士、飼い主さん同士は、後日一緒にペット同伴できるカフェに行ったり、旅行に行ったりと交流が増えることで、日々の新たな楽しみにも繋がっているのではないでしょうか。
犬種を限定...実際にあった「犬会」のルール 犬会には様々な形がありますが、いくつかの犬会ではユニークなルールが設けられています。例えば一部の犬会では、犬同士の交流を円滑にするために、参加犬種を限定した「チワワ会」「トイプードル会」などを開催しています。このように犬種で分けることで、小型犬と大型犬が一緒になり、トラブルになることを避けるといったメリットもあります。 また、犬の社交性や健康状態を考慮し、参加者にはワクチン接種証明書の提出を求める場合もあります。さらに、犬のマナーや飼い主のエチケットに関するワークショップを開催し、より質の高い交流を目指す犬会も登場しています。 中でも、インスタグラム上でフォロワーが多い犬のアカウントが中心となり、「○○ちゃんの誕生日会」というテーマでの犬会も開催され、実際には初めて会うわんちゃんのお誕生日をお祝いするために集まるといった現象も起こっています。 また、犬会は四季のイベントに合わせて開催されることが多く、バレンタイン、ホワイトデー、お花見、夏祭り、ハロウィン、クリスマスといったイベントを犬と一緒に楽しむ機会にもなっています。