「ロックファン、増やせるといいな」 11歳兄と10歳妹の超絶プレイヤーはロックの救世主となるか
保育園時代からギターで友人たちを魅了
11歳と10歳でありながら、大人のように整理して話してくれる。念のために申し添えれば本記事でご紹介するコメントはほぼ彼らの言葉のままで、筆者が整えたりはしていない。演奏のみならず言語能力も極めて高いのだ。 ギタリストとしての音太朗君の最初のエンタテインメントは保育園時代。歌の時間に習った童謡「ピンク帽子の“ドレミファソ”」を演奏してみたくなった。 「まだ下手くそなころです。発表会で『ピンク帽子の“ドレミファソ”』をギターでやったら、みんなが驚いていました。クラスにはジャイアンとスネ夫みたいなやつらがいたんですけれど、発表会の日からまるで親友のように近づいてくるようになりました」 保育園時代にすでに、ギターでクラスメイトたちを魅了していたのだ。
ジューダスもイングヴェイも
音太朗君と音寧ちゃんの朝は早い。毎日6時前に起床。“朝練”から1日がスタートする。 ・6時~6時30分 ウォーミングアップ ・6時30分~7時 スケールの練習 ・7時~7時30分 朝食 ・7時30分~8時 いろいろなバンドの音源を聴いて耳を鍛え、同時にトイドラムを叩いてリズム感を身に付ける ・8時過ぎに登校 ・15時くらいに帰宅 リフを自作したりリズムチェックしたり ・16時くらい 入浴、夕食 ・19時くらい 食後、就寝まで自由練習 このように1日に5、6時間はリビングにこもり、2人で練習している。 音太朗君が演奏するのは、ひたすらハードロックやヘヴィーメタル。 「最初はXやボン・ジョヴィの曲に挑戦していました。最近よく聴いているのは、ジューダス・プリーストの『ペインキラー』です。導入部のドラムスもリフもカッコイイ。声もおもしろい。僕がイイと思う曲は全部激しいんです。性格が激しいからかな? そして、リフが僕には一番大切。どんなにメロディがいい曲でもリフがカッコよくないと好きにはなりません。リフがかっこよければ、メロディがイマイチでも聴きます。 だから、最近のロックはちょっと退屈かな。もっとリフを目立たせてよ、と思っちゃう。今意識しているギタリストは、スウェーデン出身のイングヴェイ・マルムスティーンです。速弾きがすごいし、どんな音楽でも、ギター1本で演奏してしまうから」