過小評価されている? 他球団が「攻守で球界トップクラス」高評価の22歳若武者は
球団の名遊撃手の系譜
悔しさがバネにすることで成長している。ヤクルトには名遊撃手を輩出してきた歴史がある。80年代後半から90年代前半にかけ、池山隆寛(現ヤクルト二軍監督)が「ブンブン丸」と形容された豪快なフルスイングで5年連続30本塁打をマーク。1990年は打率.303、31本塁打で、遊撃手として史上初の「打率3割、30本塁打」を達成した。 その池山から定位置を引き継ぐ形となった宮本慎也は、球界屈指の守備能力でゴールデン・グラブ賞を6度受賞。三塁にコンバートされた後も4度輝き、複数ポジションで歴代最多記録の計10度受賞。打撃でも名球会入りしている選手で唯一の通算2000安打、400犠打を記録した。状況判断に間違いがなく、首脳陣の期待にきっちり応える。攻守に卓越した技術を発揮した職人だった。 長岡は遊撃の定位置をつかんで3年目。偉大な先輩たちとは違ったスタイルの遊撃で輝きを放っている。22歳の若武者の全盛期はこれからだ。 写真=BBM
週刊ベースボール