ストレスと子どもの独立だけが理由ではない？

"離婚"も影響しているかもしれない。モーニング・コンサルトのデータによると、パートナーと一緒に休暇を取るX世代の割合は、2021年10月の46％から2024年2月には36％に減少し、3年間の調査期間の中で最低となった。 ボーリング・グリーン州立大学が実施し、2023年に公表した調査の結果、45～54歳 ── X世代は44～59歳 ── の離婚率は1990年の1000人当たり13.1人から2021年には15.8人に上昇した。55～64歳では1000人当たり5.1人から10.6人へと倍増した。 経済的なプレッシャーも、X世代の旅行習慣に大きく影響している。Business InsiderとYouGovが2023年7月にアメリカ人1800人以上を対象に行った調査によると、X世代は稼ぎ盛りの年代にもかかわらず、その半数が経済的に安定していないと感じている。 このような経済的重圧が旅行の決断に影響し、旅行者は"お得"で"お財布にやさしい"選択肢を求めるようになる。これはあらゆる世代に見られる傾向だ。 日常から離れたいという欲求に動かされ、経済的な理由に影響を受けたX世代は、自身の幸せを優先し、新しい旅行体験を切り開いている。