日々のストレスから逃れたい… X世代は「家族旅行」よりも「ひとり旅」 ── 最新調査(海外)
X世代は「家族旅行」から「ひとり旅」や「友人との休暇」へとシフトしている。 X世代の60%以上が、日々のストレスから逃れるために休暇を予約している。これは他のどの世代よりも多い。 【全画像をみる】日々のストレスから逃れたい… X世代は「家族旅行」よりも「ひとり旅」 ―― 最新調査 子どもの独立や、間近に迫った引退もこのトレンドに影響している。 子どもが成長、独立することで、X世代は新たな自由を手に入れた。おかげで旅行の仕方や目的も変わってきている。 モーニング・コンサルトが5月に公表したレポート ── 2021年10月から2024年3月にかけて、アメリカ人約2200人を対象に実施した月次調査をもとにまとめられた ── によると、X世代は家族旅行の予約を減らし、友人との休暇やひとり旅を増やしている。また、X世代(1965年から1980年の間に生まれた世代)の60%以上が、休暇を予約する主な理由に日常から離れる必要性を挙げていて、これは他のどの世代よりも多い。 「X世代の10人に6人以上が、逃避願望が自分たちの旅行の計画に影響を与えたと答えているが、これはおそらく、彼らの今のライフステージの重圧を反映しているのだろう」と旅行・ホスピタリティ業界のアナリスト、Lindsey Roeschke氏はモーニング・コンサルトのレポートに書いている。 18歳以下の子どもとの旅行を計画しているX世代の割合は、2021年10月の28%から2024年2月には17%に減った。これは引退や子どもの独立といった、生活環境の変化が影響した可能性が高いとモーニング・コンサルトのレポートは指摘している。 アメリカ国勢調査局が集めたデータによると、アメリカには2014年(入手可能な最新のデータ)の時点で、子どもが成長して家を出ていった家庭の親が2250万人いた。同局が2021年に公表した別の調査では、55歳以上の親の60.2%は子どもと一緒に暮らしておらず、ひとり暮らしかパートナーと同居していることが分かっている。ただし、いずれの調査もX世代とベビーブーム世代を区別しておらず、また、その割合が時間とともにどのように変化してきたかを示していない。 一方、ひとり旅や友人との旅行が増加し、家族旅行を上回っていることは、X世代がより個人的な、自分に焦点を当てた旅行体験へ向かっていることを示している。 「皆、X世代を軽く扱いたがるが、わたしは彼らが新しいライフステージに入るにつれて、その旅行習慣がどのように変化しているのか、とても興味がある」とRoeschke氏は書いている。 X世代が休暇を取って出かける理由として次に多かったのは、家族や友人を訪ねるためで、40%強を占めている。